前回の「効果テキメン。私が実践したピンイン習得の学習術」が好評だったので、この中国語の勉強術の助け舟。

入力時にピンインを思い出す際に参考になるポイントをご紹介したいと思います。

中国語の漢字のピンインを習得する際のポイント

このポイント、私が編み出した訳ではなく中国語学習で有名な「相原茂先生」が、確か教材内のコラムで書かれていた事。

ピンインを習得する際に一つの指針というか法則があるんですね。それは「漢字の”つくり”」に注目すること。

相原先生のコラムを読んだ時は「へー」と思った程度でしたが、実際にピンイン入力学習法を始めた際に、漢字を読んでピンインを推測する際に、この法則は非常に効果的でした。

もちろん先生も言っている通り「万能法則」ではないのですが、自分の中で「何か指針を一つでも持っておく」と、アタフタと右往左往するよりは全くいいです。

方位磁石や地図を持たずに山登りするより、何か一つでも持っていた方が安心ですよね。中国語も同じで困った時にこの指針を持っておけば、立ち止まってしまう際に有効です。

それでは例として「簡体字と繁体字の差の特徴って?簡体字/繁体字【简体字/繁体字】」で紹介した、約3400種類の感じを元に実際の漢字を紹介してみましょう!

つくり別で紹介、ピンイン習得術

安(ān)の「つくり」を使う他の簡体字

氨(ān)、按(àn)、案(àn)

このように作り「安(ān)」を使った漢字は、四声は異なりますがピンインが同じ仲間である場合が多いのです。

才(cái)の「つくり」を使う他の簡体字

才(cái)、财(cái)、材(cái)

采(cǎi)の「つくり」を使う他の簡体字

彩(cǎi)、睬(cǎi)、踩(cǎi)、菜(cài)

主(zhǔ)の「つくり」を使う他の簡体字

拄(zhǔ)、住(zhù)、注(zhù)、驻(zhù)、柱(zhù)、蛀(zhù)

申(shēn)の「つくり」を使う他の簡体字

伸(shēn)、绅(shēn)、呻(shēn)、神(shén)、审(shěn)、婶(shěn)

正(zhèng)の「つくり」を使う他の簡体字

征(zhēng)、证(zhèng)、症(zhèng)、怔(zhèng)

青(qīng)の「つくり」を使う他の簡体字

清(qīng)、蜻(qīng)、情(qíng)、晴(qíng)、请(qǐng)

中(zhōng)の「つくり」を使う他の簡体字

忠(zhōng)、钟(zhōng)、盅(zhōng)、肿(zhǒng)、种(zhǒng)、仲(zhòng)

巴(bā)の「つくり」を使う他の簡体字

疤(bā)、芭(bā)、笆(bā)、吧(bā/ba)、靶(bǎ)、
把(bǎ/bà)、爸(bà)、耙(pá/bà)

ちょっと法則外?な複数のピンインが存在する漢字

丑(chǒu)の「つくり」を使う他の簡体字

扭(niǔ)、纽(niǔ)、钮(niǔ)
これは「つくり」とは違うピンインが多いですね。このように「つくり」が同じでも、あまり統一性がなく複数のピンインがある簡体字をご紹介。

加(jiā)の「つくり」を使う他の簡体字

枷(jiā)、咖(kā/gā)、驾(jià)、架(jià)、茄(qié/jiā)

交(jiāo)の「つくり」を使う他の簡体字

郊(jiāo)、胶(jiāo)、绞(jiǎo)、狡(jiǎo)、饺(jiǎo)、较(jiào)、校(xiào/jiào)

出(chū)の「つくり」を使う他の簡体字

础(chǔ)、屈(qū)、拙(zhuō)、茁(zhuó)

少(shǎo/shào)の「つくり」を使う他の簡体字

纱(shā)、砂(shā)、沙(shā/shà)、省(shěng/xǐng)

焦(jiāo)の「つくり」を使う他の簡体字

礁(jiāo)、蕉(jiāo/qiáo)、瞧(qiáo)、憔(qiáo)

肖(xiào/xiāo)の「つくり」を使う他の簡体字

消(xiāo)、宵(xiāo)、销(xiāo)、硝(xiāo)、削(xiāo/xuē)
捎(shāo/shào)、稍(shāo/shào)、梢(shāo/sào)
悄(qiǎo/qiāo)、俏(qiào)、峭(qiào)、哨(shào)

皮(pí)の「つくり」を使う他の簡体字

披(pī)、疲(pí)
波(bō)、玻(bō)、菠(bō)
坡(pō)、颇(pō)、婆(pó)、破(pò)

包(bāo)の「つくり」を使う他の簡体字

胞(bāo)、苞(bāo)、雹(báo)、饱(bǎo)、抱(bào)、
咆(páo)、刨(páo/bào)、袍(páo)、泡(pào)、炮(pào)、跑(pǎo/páo)

ピンインが複数に分類される場合の特徴として、
「皮(pí)」や「包(bāo)」のように、
「b」「p」の有気音と無気音の2つに別れているが母音は同じ。

大方は子音は違うが母音は同じ。という特徴があるようです。

ピンインを学習する際の心構え

同じピンイン、異なるピンインが存在すると、おおまかに分けましたが、日常使う3,000単語をベースに今回分けたので、更に多くの漢字を調べると同じピンインとして紹介した中でも、違うピンインの仲間も出現するかも知れません。

ある程度の方向性を知っておくと、入力学習、漢字を読む場合に、知っている”つくり”のピンインを思い出すと、ヒットする可能性が高くなります。ぜひお試しを。

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