ナログとデジタルの融合体、今の中国の実情です。

近所を散歩している時に行商のおばさんが路上に座って営業中。
何が売っているかと見ていると、ピーナッツのオコシがあったので、
折角なので買ってみることに。

「半斤(bàn jīn)250グラム」と依頼をすると、
手慣れた感じで持っていた棒はかりで計量し、
もぞもぞビニール袋に詰め始めるおば様。

本当に正しい計量なのか私には判断できませんでしたが価格は20元。
支払いをしようとすると「现金?扫描?」と、おば様から声がかかりました。

商品を置いているカゴを見てみると、そこには「QRコード」が。
QRコードの上には「付给我扫(fù gěi wǒ sǎo)支払いは私をスキャン」の文字。
路上販売の行商のおば様、ちゃんと電子マネー対応しているようでした。

現金はお互い偽札を渡されるリスクもありますし、
お釣りを準備する必要もありません。
売上金を紛失するリスクもありませんし、
無許可の路上販売、場合よっては現金を没収される可能性もあります。

それを考えると電子マネーで売上を回収するのは、
路上販売でもメリットが多いのかも知れません。

販売する商品は昔ながらの棒はかりを使い、
支払いは電子マネーで現金回収。アンバランスな感じがしますが、
今の中国らしい現状を表す露天商のおば様でした。

今日の振り返り!中国語発声

称 (chēng) 量る

付 (fù) 支払い