試してみましたが、私はアリな味のお茶でした。

2015年に中国ビール事業を合弁パートーナーだった
「青島ビール」に株式譲渡を行い、製造と販売をライセンス契約する形になった、
三得利啤酒(Sān dé lì Pí jiǔ)サントリービール

99年に上海ではシェアナンバーワンを獲得。
そのくらい上海の街に浸透していたサントリーの事を、
上海人は「サントリーが日本企業」と知らない人も多かったのですが、
残念ながら撤退と言う形になったのでした。

サントリーと言えばお酒以外の「ウーロン茶」等のソフトドリンクを、
思い出す方も多いと思います。
中国でも日本と同じように「ウーロン茶」の販売をしているのですが、
「無糖」以外に日本にはない「微糖」という砂糖入りの二種類を展開しているのが特徴的。

そんな中国のサントリーのウーロン茶で新しい商品を発見しました。
赤いラベルが特徴的なフォルムなのですが、左上にこんな表記が。
「含大红袍茶叶(hán dà hóng páo chá yè)大紅袍茶葉含む」

「大红袍」というのは、ウーロン茶の一大生産地である、
福建省の武夷山で生産されている高級ブランド茶葉の一つ。

香りが高く、渋みも少なめなのが特徴なのですが、
そんな「大红袍」を使った商品を投入したのでした。

一般的な500ミリペットボトルではなく350ミリ。
値段も3元4元程度で販売される一般品よりも6元程度とお高め。

量と価格から考えると倍近い開きがあるのですが、
肝心の味は再現されているのか?と思い試しに購入してみることに。

苦味が抑えられていて、「大红袍」の特徴の一つでもある、
飲んだあと口と鼻から抜ける香りも再現。中々の出来栄えです。

裏面を見てみると会社名に「汇源(Huì yuán)」という文字が。
日本人には余り馴染みのない名前ですが、「汇源」とは中国のソフトドリンク、
特にオレンジやリンゴなどの果物を使ったジュースに強い企業があるのですが、
サントリーは2015年に「汇源」と合弁。

上海や上海近郊、北京や深圳などで目にする機会が多い「ウーロン茶」
しかし都心部や上海を離れて行くと徐々に「ウーロン茶」を見かけることが少なくなり、
「無糖」のお茶ペットボトルは姿を消してしまいます。

そんな中国ソフトドリンク市場の状況もあり、
合弁先の「汇源」が持っている全国展開している販売網を使ってウーロン茶を含めた、
「サントリーソフトドリンク」を中国全土で販売しようと試みています。

今回の「大红袍」入りのウーロン茶もですが、一般品のウーロン茶含めて、
中国市場で更に拡販を広める事が実現できるか?
サントリーの中国市場への新しい挑戦から目が離せません。

今日の振り返り!中国語発声

大红袍 (dà hóng páo) ウーロン茶の一種
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2017/01/882-01-da4hong2pao2.mp3

三得利 (Sān dé lì) サントリー
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2017/01/882-01-da4hong2pao2.mp3

乌龙茶 (wū lóng chá) ウーロン茶
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2017/01/882-03-wu1long2cha2.mp3

スポンサーリンク