3月28日朝、小雨の上海。今週は仕事とプライベートで新しい行動と情報が入りましたので中国の動向をご紹介。日本でも広がりを見せるコロナウイルスですが、中国の取り組みが少しでも参考になればと思っています。

管理が厳しい中国で生活をしていると、日本は初動が遅い、徹底してない、隙だらけ、責任を取らない、様子ばかり伺って横並び、リーダーシップが欠如している。覚悟や真剣さが感じられない。ずるずると長引かないかと、心配しています。

威力を発揮するWEB会議システム

こんなご時世に新規プロジェクトのご相談があり、日本・中国を結んでWEB会議を実施。国際間の影響や建屋のネットワーク環境の問題あり一部は動画が難しい場合もありましたが、音声のみでは問題なく打ち合わせを実施。

打ち合わせ前に「中国は大丈夫なの?」と質問を受けたのですが、日本側は関東エリアだったため「日本の方が大丈夫ですか?」と聞き返してしまいました。

中国の状況については、ここでのお伝えしているような話を中心にさせてもらいましたが、「ふーん、そんな感じなんだね」という回答。日本での報道を中心に中国事情を危ぶみ質問されギャップを感じたんだと思います。

それにしてもWEB会議システムは渡航が出来ない場合、非常に有り難いビジネスツールです。

本来渡航しなくても出来る仕事を、渡航して対応している場合も多いんじゃないかと思い返しました。表情が判り難く微妙なニュアンスが伝わりにくい等のちょっとした難点もありますが時間もコストもWEB会議だと抑えられますよね。

広州から届いた日本人出張時の注意点

中国国内の移動は湖北省以外に関しては解除されていて(3/27現在)、出張も基本的には可能となっています。省をまたぐ移動をしても強制隔離が無くなった点は非常に有り難い話。

ただ現段階では出張は控えているのですが、広州に出張した日本人より「日本人は宿泊できるホテルが制限されている」との事。

日本人に対しての差別という事でなく、日本側の現在の発症情報もあり他の宿泊客に対しての対応、ホテルのレベルによっては入国者か中国国内駐在者か判断が出来ないなど諸事情があるためと思われます。

要するに緊急な出張は控える。どうしても必要な場合は対応可能なホテルを事前に調べて予約するという事のようです。

やっぱり浮かれている。上海の街を見て思うこと

まー正直、安全な状態なんですよ、今の上海って。しかし浮かれる感じが漂っててちょっと不安です。

たまに近所で食事をして街の動向を見て自己判断しています。市民動向が一番良い判断材料になるので。

近所で最も愛する「高菜ラーメン」を食べにいつもの店に。店舗は通常営業ですが通気を考えて窓は全開。15年通っていますが初めての対応です。

いつものワンタン屋はオープンするも、店主がマスク無し。客がいるのにおしゃべり。そんな店主を見てワンタンをすすっていると、店主のマスクの無い姿を見て店を出た客も。

ワンタンをもぐもぐ食べていると防護服を着た医療関係者らしき数名の人物が店先をテクテク横切る姿が。現実に引き戻される瞬間です。

週イチで訪問していた市場にもサーモグラフィースタッフは撤去。この辺の対応が減ったことが安心感を植え付けているのかも知れません。

路上を歩くといつものように運動を開始している高齢者たち。高齢者の中にはマスク着用していない人もちらほら。

1月末の時点でマスク着用が悪かったのは高齢者でした。3月末の時点でマスク着用が減っているのもやはり高齢者。

着用は空気がこもって気持ちが悪い、マスクを買うのは年金受給者からすると余計な出費、マスクを付ける習慣がない、もう安全!等などの考えがあるんでしょう。

ただ重症患者や死亡者は高齢者や合併症をお持ちの方が多いそうです。

高齢者特有というか、初動が悪かったり、マスク有無に関わらず集まって大声で話をしていたり、自分自身の勝手な解釈(意固地など含め)したりと言うか、その辺も感染数が多いのと関係があるんじゃないかと思う、高齢者の市民の動向です。

ビザ申請のために行政サービス機関へ足を運ぶ

一年に一度のお楽しみ?ビザ申請の最中です。昨年は申請写真が他人の写真になっていたという初めての経験を味わい、毎年何かとトラブルが起きる恒例行事。

提出した資料が行政システムから弾かれてしまって、原因がよく分からないとの事で私もスタッフと共に政府機関に足を運ぶことに。

原因については窓口スタッフへの確認でカンタンに解決したのですが、機関への入場時にちょっと一工夫されていました。

「ふふーん」と鼻歌交じりに施設に入ろうとしたのですが、ガードマンから聞き慣れない中国語を言われ指を指された先にはQRコードが準備。スキャンしろという事でスキャンをしたのですが登録情報が「身分証番号」のみ。

「あのー中国人じゃないんで身分証が無いんですけどぉー」と伝えると、別のQRコードを指さしてきました。そこには各携帯会社のキャリア単位にQRコードが準備され、スキャンすると自分の携帯番号を入力して登録すると完了。

つまり入場に関して誰がいつ入場したか?を一人ひとり情報を取得して、もしもの場合に備えているという事でした。

もちろん登録が完了するとスマホをガードマンに見せて、体温チェックして入場したのですが、ガードマンから言われて聞き慣れなかった中国語が「随申码(suí shēn mǎ)」と呼ばれる中国語だと後で気がつくのでした。

限定営業を開始した歯科医の予約で知った随申码

私の個人的な上海の完全復旧の基準の一つが病院施設の営業再開です。

日系クリニックは週末限定、歯科医に関しても今週から限定的に営業再開と連絡があり、早速予約をすることに。

ただ限定営業なのでまだまだ上海の街が本稼働でないと個人的に思っていて、完全に営業再開が解除されるまで、行動は控えるつもりです。

それにしても歯科医も大変です。今回の件で営業再開の延長連絡が6回ほどあり、結局は2ヶ月ほど営業が出来ていなかった状態。春節を入れると2.5ヶ月くらい営業をしていない事になります。

予約で「詰めていた歯が抜けた。次に抜けたら新しい歯を作る予定でしたのでお願いします」と連絡を入れたのですが、「歯を削る行為、クリーニング行為は現段階では対応できません」との返答が。

新しい歯を作る行為は歯を削るのでNGらしいのです。要するに口の中で削ると飛沫感染の恐れがあるので、口内で水を使って歯を削る行為、クリーニングが出来ないという措置でした。

妥協案として「取れた歯をまた詰めるのは?」の相談は許可とのこと。アルコール消毒をした詰め物の歯を口外で削って調整をするので、口内では一切の削る行為がないので問題がないとの事。

中々厳しい管理体制です。そして通院の際の3つの準備を言われました。

随申码(グリーンコード)の準備、パスポートの準備、電子マネーの準備でした。

はて、随申码って何?

外国人は要注意。随申码を準備する方法

ビザ申請の準備で訪問した機関と歯科医への予約連絡が偶然にも同じ日だったので、「もしや?」と思い撮っていた施設に置かれたQRコードの写真を見ると、記載されている「随申码」の文字。

そして最近WeChatに新しく増えていた「anti-Virus-code」アイコン。タップして確認すると「随申码」の文字。それぞれの話が一つに繋がった瞬間でした。

要するに施設に入場する時に個人の情報を書き込みせずに、デジタル情報として保持するために利用が開始された認識用のQRコードが「随申码」。

共通のQRコード体制を作ってそれを利用してデータ共有して余計な作業や異なるQR認識のアプリの多用は避けましょうという対応のようです。

調べると利用条件によって色の表示が変わるなど色々と機能や利用時の条件があるようですが割愛。

ただ次に「あれっ?」と思ったのが、施設でも発生した身分証(数字情報)しか登録できない問題。私達外国人はアルファベットを含むパスポート番号となります。WeChatのアイコンから調べるも同じく数字のみの入力。

さて困った。歯科医に問い合わせると「支付宝(アリペイ)」から出来ますよとの回答がもらえました。

「支付宝」での決済を利用していれば、「支付宝」内で「随申码/随申办」を検索してクリックさえすれば、「随申码」の利用が開始。支付宝が使える=リンクして「随申码」も利用可能となります。

多分、WeChatでもそのうち使えると思いますが、外国人で「随申码」を求められる場合は「支付宝」をまずはご準備してください。

デジタルは好かん!と言わず。世の中の動きについて行かないと何も対応を受けられません。

厳重体制で営業再開した歯科医の様子

施術当日。言われた準備を行い歯科医が入るビルに到着。入場時に他のビルでもある体温チェック、氏名や連絡先の記帳。そして歯科医の階へ。

歯科医はいつもの自動ドアは全開の状態で、通路に消毒液などの準備がされていました。

通路からスタッフに声を掛けるとスタッフは防護服(頭まで)、マスク、ゴーグル着用。手にもゴム手袋着用で入室対応が開始しました。

まずは私の手に消毒液をつけて手の消毒から。その次に靴の裏の消毒。

それが済むと私の出番。ココ最近の動向情報をチェック表に記入。武漢エリアへの移動、入国状況などの情報、氏名、住所、パスポート番号、携帯番号、体温も測って記入して最後に日付とサイン。

施術は歯を詰めるだけでスグに終わったのですが、普段開けていない窓を開けて換気をしながらの施術。

先程触れたとおり、口内で水を使いながらの施術では歯を削る行為、クリーニングで歯垢や歯石などを取り除く行為は飛沫感染の恐れがあるので禁止。

制限が多いながらも上海在住の患者さんから問合せを受けているようでした。大変なのは受けたい施術が歯を削る行為にあたるか、患者側で分からないので、症状を聞いて施術判断を患者に伝えた上で予約が必要な点。

歯を削る禁止行為はようやく再開した営業許可にも関係するでしょうから、あまり無理な要望は言って欲しくはないですね。先生も緊張した中でようやく再診が始まり大変だと思いますんで。出来る範囲の事をルールに則って対応する。

そして施術後は費用精算時にパスポートを提示して入国日を確認。14日以内の入国かのチェック。その後は電子マネー決済で接触なしで完了。

14日以内の確認はもしかすると余計な確認かも知れません。入国者は自宅隔離が行われるためです。それに私は1月初旬の入国であるのと7週間ほど自宅で待機中の身。

ただ入国日の確認は重複する行為かも知れませんが、文句を言うほどの手間でもないですし、歯科医側も提示を受けると安心します。

いくら「私は安全だ」と言っても相手からすれば不安です。お互いの安心のために提示で済むなら、それに越したことはありません。

それにしても「我が行動に一変の悔い無し」とラオウ的な感想でありませんが、ここまで対応をやってもしも感染したら仕方がないなと正直思いました。そのくらいしっかり対応しています。

逆に言えば、日本の対応を見ているとそれだけ日本が不安になるのです。

上海でも動きが違う浦東と浦西

上海は浦東と浦西というエリアの2つに分かれているのですが、クリニック系の営業再開が浦西と浦東を比べると浦東が少しだけ遅れていました。

遅延の理由については、浦東には国際空港の浦東国際空港があり、浦西より浦東側が感染者の数が多かった(感染の可能性が高くなる外国からの渡航者が多かった)のが原因のようです。

同じ上海でもエリアで多少の調整を行い、徐々に営業再開に向けて対応中の医療機関の動向でした。

担当の先生には頑張って欲しい所ですが、飲食と違い売上貢献したくとも、施術が終わると何も出来ないもどかしさ。

武漢に支援可能だったマスク事情

知らなかった事がありました。湖北省や武漢などへ救援物資は政府関係しか送れないと勝手に思い込んでいた事。

パートナーの中国人に話を聞いた所、武漢のお客さんにマスクを200枚送ったというのです。初耳だったのですが医療系の物資については武漢配送が可能らしく、気前よくポーンと送ったそうです。やるな!おい!!

パートナーの中国人。もともと免疫力が弱く日頃からマスク着用者。日頃マスクをしないで小汚い店でバクバク食事をする私を見て「大丈夫なの?」と心配する彼。※今はマスク着用していますよ。

私が中国人で彼が日本人?的な行動スタイルなのですが、彼は定期的にマスクをまとめ買いしていて自宅に1000枚ほど備蓄していたそうで、武漢に200枚、住んでいる場所の小区に100枚ほど寄付したそうです。

そんな話を聞く数時間前、会社のスタッフが高値でマスクを買っているというので、自宅にあったマスク30枚をスタッフに渡していた私。300枚と30枚じゃ10倍も差があるじゃないの。うーん、器が違うなぁ。ちょっと切なくなりました。

ただ何処かの日本の自治体ように、後先考えずにマスクを寄付して、後になって足りないんで返して!てへっ。なんて計画性の無い対応ではありません。

自宅のマスク在庫はあと50枚、マスクシートは7.5箱ほど。あと数ヶ月は乗り切れそうです。その頃には日常生活が戻っていると思っています。

今週街で見かけたコロナに関する動向

今週は移動が普段より多かったので街で見かけた写真を紹介。

店の作りがユニクロに類似して話題になった「MINISO」でも抗菌グッズが販売。10-15元程度。アルコール液、消毒シート、消毒ジェルなど。

キレイに咲いた桜の前には「車も人も体温チェック、外出はマスク、帰宅したら手洗い」のスローガン。

出勤時間帯は通常より混み合う都市高架。理由はバスや地下鉄で移動したくないマイカー所有者の自動車出勤が増えたため。

地下鉄に乗るとまだまだ完全防護の市民もちらほら。これが本来の正しい防護姿なんだとは思います。

スポンサーリンク