以前、中国の発票というモノをご紹介しました。

中国には発票とは別に中国語で「收据(shōu jù)」と呼ばれる品があります。
中国で販売していた收据

中国でビジネスをしていると、たまに目にするこの收据。利用方法は覚書として相手に渡す品です。

「発票と何が違うの?」と質問を受けたので、発票と違う点などをご紹介。

発票と收据の購入場所とは?

「発票」の購入先は税務署。「收据」の購入先は文房具店です。

「收据」は街の至る場所にある、文房具店で購入が可能です。お値段は種類にもよりますが、5元程度。覚書の品ですからね。

收据の使い方って?

使い方は「発票」と似ているのですが、渡す相手の名前(企業名)、アラビア数字と中国独自の大写を書いて不正防止。費用に対する項目名を記入します。会社から発行した事を表す為に会社印を押印します。

記入する用紙は二連や三連の用紙になっていて基本的に写しが出来るようになっていて文字が転写されます。転写された用紙は自分側で保管。実際に記入した側は必要とする相手側に渡します。

発票と收据って何が違うの?

「発票」は売上の証明書。発票を発行した側からすると売上管理。発票を貰った側からすれば指定日以内に所定の額を支払う必要があります。

この「発票」に書かれた額から税金を計算して税務署に支払います。直接税務署から購入するので、先に税金を払っている場合も。

「收据」は売上や精算額の覚書。帳簿整理をする際に幾ら支払ったか、判断するために必要です。

会社によっては発票は精算が可能。しかし收据はNGという会社も。理由は收据が文房具店など至る場所で購入できるので、社員が勝手に購入し勝手に費用を水増しする可能性もあるためです。

普段見かける「发票」の名前が付いていない、「收据」の名前が付いた費用精算をもしスタッフがしてきたら、不正している可能性があるかも。ご注意下さい。

今日の振り返り!中国語発声

收据 (shōu jù) レシート/覚書