以前も街中で見かけた、
サイクリング青年が”偶然”にも持参していた、
チョークで物乞い準備をしていたのを見ましたが、
今回は更に大人数の御一行。

5人のサイクリング青年が地べたに座って、
街ゆく人達へ陳情していました。

从江西骑车来 不幸落难
临时求助 几元钱买东西吃及备用
谢谢

男儿谁也不想这样

江西からチャリンコで来ました。
不幸にも災難にあい臨時に救助を求めます。
数元のお金で食べ物や予備に備える品を買える。

男は誰もこんな事はしたくない。
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前回の青年も同じような文面を書いています。

最後の一言が訴えかけを強調させます。
男だったらこんな辱めをして、お願いしない。
という事でしょう。

はて、彼らちょうどいい具合に、ペンと紙を持ってたのね。
書かれた文字は達筆。ペンではなくどうも筆のようです。

五人居て全員が一緒に財布もしくは金品を盗まれたの?
携帯も5名一緒に紛失したの?
江西まで帰るのであれば自転車を転売して、
長距離バスで帰れるのに。転売しないし、もしや旅を続けるの?

「不幸に遭い」という点がポイント。
何かを失くしたなんて一切書いてない所。
生きてりゃ不幸の一つや二つ遭遇します。
多分ですが財布や携帯は持っているのでしょう。

ちなみにこの5人組、早朝は居たのですが、夕方には不在。
その翌朝にも又居ましたが、夕方には立ち去ってしまいました。
限りなく偽物のサイクリング青年。物乞いを生業とする人達でしょう。

街には至る所に物乞いがいますが、彼らは立派な職業。
普段物乞いをする場所を、いつも以上の早い時間帯に訪れると、
物乞い者がニコヤカに笑いながら、ご主人らしき人と、
談笑して移動している場面を観たことがあります。

物乞いはそれぞれ縄張りがあり、
自分の上には主人やオーナー、パートナーがおり、
主人には収入を献上していると聞いたことがあります。

定期的な周期で見かける一人の物乞い。
ボロボロのツギハギの服を着ているのですが、
ツギハギの正方形が統一感のある同じ大きさで、汚れもなし。
正直、衣装という感じが満載なのです。

人の情けに漬け込み欺く中国語。
骗人(piàn rén)人を騙す、欺くを意味しますが、
何が正しく、何が正しくないか、自分の目でしっかり判断しないと、
つけ込まれることが盛りだくさん。リスク管理が求められる国なのです。

今日の振り返り!中国語発声

骗人 (piàn rén) 人を騙す/欺く