同級生のクラシックギターのプロギターリスト益田正洋と話しをして、中国語に関係しそうで興味深かった話。他にもレベルアップについて、基本の動作について類似している話があったので、ご紹介してみたいと思います。

習い事をする上でのレベルアップの感じ方

これは私から質問したのですが「生徒さんとか見ていて、うまくなる過程ってどんな感じなんだろう?徐々にレベルが上がるのかな?階段のように段階的にレベルが上がっていくものかな?」の質問でした。

彼の答えは「ジグソーパズルと同じように初めは断片的だけど、ひとつ共通項を見つけた瞬間に一気に完成した面積が広がる感覚で上手くなる」という回答。

実はその答えを待っていて中国語も「点(単語)」「線(フレーズ)」「面(会話)」って感じでレベルが上がっているんじゃないのかな?と自分が中国語を勉強して感じていた事でした。

繰り返し練習をする、一つずつ単語を習得する、習得した単語を口に出したり、耳で聞けたりする、その単語の連なりを連続して言える、または聞こえる事でフレーズが言えたり聞けたりして、その数が増えることで会話が成立するという発想。

ギターレッスンも同じなんだなぁと、例え方は違っても言いたいことは似ていると思ったんですね。ただ違うのは彼はプロギターリスト。私は野良犬ジンダオ。

何だか中国語も他の習い事も、もしかすると仕事でも、恋愛でも家族との交流でも上手く行かないなぁと、ぬりかべのような大きな壁にドカッと道を塞がれた時。

今はグググッと成長のバネを溜めている瞬間だと思って、踏みとどまって地味に繰り返し練習を続けるといいんじゃないでしょうか。

基本の動作と自分なりの動作

これも私からの質問で「基本のギターの手の動きがある、って話しだったけど身体的特徴も男女や個人差があるよね?」と質問してみました。

彼からの回答は的を得た回答で「人それぞれ身体的特徴は違うから、共通のコンセプトはあっても「これが正しい」ってものは無いんだけど、みんな学校のテストを解く感覚で何が正しいか?を探しちゃうんだよね」との話しでした。

サラリと回答が返ってくる。

なんでこんな質問をしたのか?というと、以前記事で、中国語の発音教材で発音時の口の中の動きを紹介をご紹介した事が。

舌を上の前歯に付けながら発音するとか。ただこれって基本的な発音の動きなんですよ。正直いうと「音の出方に個人差があります」って注記が欲しいくらい。

舌が短い人だったら上の前歯に付けにくい、出っ歯の人だったら余計に舌を当てたほうがいい等、各個人の身体的な特徴で多少の微調整が必要だと思うんです。

いちいちこんな説明はしないんだと思いますけど、実際は人間個体差があるので、知っておいた方がいいと思っています。

どうしても教材を頼りにして、それが正しいと思いがちですが、それはあくまで基本的な考え。

我流をオススメしている訳ではなく、基本を抑えてから、それでも音が違う、何故だろう?あっ俺、人より出っ歯。すきっ歯だ。音の出方が多分違うんだ。的な発想で微調整が必要だと思うんですね。

ゴルフ、野球などのスポーツ、包丁の研ぎ方や切り方、編み物の仕方など基本の動作というのはありますが、そこから自分流に少しアレンジして微調整(より良くする)というのは、大切な事なんじゃないかなと思ったギターリストとの会話でした。

中国語の発音が通じない、相手に会話が通じない、出している音に自信がない、自分の発音を録音して聞いたがどうも自分の発音と参考の発音と音が違うというアナタ。

もう一度見直してみてはどうでしょうか?自己流を続けていて変な癖がついていた可能性があります。

意外と身近に問題点の解決方法が眠っているかも知れませんよ。私ももう一度見直してみたいと思います。