縁起の悪い話って中国人は嫌がるので、
聞けなかった謎が一つ解き明かされました。
まだまだ知らない事だらけです。

数ヶ月に一度のタイミングで見かける、
道端にあるこんな焼け跡。
先祖供養の銀色の紙

風俗や習慣、宗教の類なのだろうなぁとは思っていて、
「縁起が悪いことっぽいなぁ」と質問を躊躇していたのですが、
勇気を絞って上海人のおばさんに聞いてみた所、
快く教えて下さいました。

「烧锡箔(shāo xī bó)」と呼ばれる風習で、
死者やご先祖様の供養ために「锡箔(xī bó)」と呼ばれる、
「死者用のお金」を準備するためのスズの紙を焼く行為だとか。

この「锡箔(xī bó)」葬儀屋さんが一生懸命、
店先で作っていたのを観たことがあったので、
何となく使うシチュエーションは理解していたものの、
恥ずかしながら中国語が分からなかったのです。

使い方は道端などにチョークで円状フラスコのように、
全体を丸く一部を煙突状に伸ばして口が開いた状態の画を描いて、
円の部分に「锡箔」を置いてファイヤー!焼いて供養をしています。
先祖供養の銀色の紙ズーム

もうすぐお墓参りの「清明節」でお休みの中国。
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清明節以外にも旧暦の7月5日・10月1日・春節・元宵节など年に数回、
信心深い方などは「烧锡箔」をするようで、
タイミングが良く数ヶ月に一度の「烧锡箔」を見かけたようでした。

ちなみに旧暦の7月5日・10月1日は昼間、それ以外の日は夜など、
「烧锡箔」を行うタイミングもあるようです。

中国人の中にも日本人と同じように、
先祖供養をしっかりされる人もいるのです。
今度日本に帰ったら私もお墓へ線香でもあげに行こうと思います。

今日の振り返り!中国語発声

烧锡箔 (shāo xī bó)  スズ箔の紙を焼く

上坟 (shàng fén) 墓参りをする