先週から土日を挟んで十日間ほど湖北省に出張していたのですが、湖北省と一言で言っても非常に広く、中国新幹線で二時間ていどの移動は当たり前。そんな移動の多い出張中に食した中国の軽食メニューをご紹介したいと思います。

出張で訪れた湖北省の武漢周辺は非常に発展しているのですが、少し移動をすると街中に停車しているトラックなどは、カナリ年季の入ったモデルが現役だったり、日本では見かけなくなったオート三輪がバンバン走行中。

建築中の建物は赤レンガが中心だったり。玄関前に手作りパンダの模様があったりと湾岸部と内陸部との差を目の当たりにすることが出来ます。

しかしながら決済は電子マネーが完全に浸透完了と、日本の物事が進む物差しで考えると中国の生活様式はアンバランスに映ってしまいます。

中国という括りで見ると非常に発展しているものの、こうやって部分に分けて見てみると、まだまだ発展途上だな、というのが正直な感想です。

そんな出張の期間は基本的に朝から晩まで客先なのですが、唯一の楽しみと言えるのは、その土地で食べられる食事。

夕食もお客様と一緒であることが多いのでリラックスして食事ができるのは、朝食と移動の合間のランチくらい。

地方であっても上海でもお馴染みのワンタンや小籠包も楽しめるのですが、味付けや形、値段構成も違うので、庶民が楽しむ店舗に足を運んでみると、現地情報を少しでも肌で感じられます。

今回、武漢地区の高鉄駅の近くで食べたワンタン。スープは「乌骨鸡(wū gǔ jī)烏骨鶏」入りで、寒い冬の朝には体が温まります。

烏骨鶏の肉と共に足もしっかり入っておりましたが、コラーゲンたっぷりなので美味しく頂きました。

武漢から高鉄で40分ほど移動した街で食した「财鱼面(cái yú miàn)」と呼ばれる麺料理。川魚を細くぶつ切りにして中華鍋で炒めて、少し辛味のあるスープに麺を絡めた一品。中国では内陸に進むと川魚を食する傾向が高くなります。川魚の難点は小骨の多さ。しかし今回の「财鱼面」は細くぶつ切りにしているお陰で、小骨を気にせずに食することができました。

ちなみに朝食はこんな小さい店舗に市民が集まって朝ごはんを囲みます。

また上海でお馴染みの「小笼包(xiǎo long bāo)小籠包」も売っていましたが、小籠包というより小型肉まんに近く生地はフカフカの肉まんのような厚み。土地柄なのか少し唐辛子をひき肉に混ぜているのが特徴的でした。

「黑豆豆浆(hēi dòu dòu jiāng)黒豆豆乳」とセットで5元。小籠包が4元、黒豆豆乳1元。
上海の同じような店舗で食す価格に比べると半額くらいの値段です。

武漢市内から二時間ほど離れた場所にある「襄阳(xiāng yáng) 襄陽」という街。
ここには「襄阳牛肉面」と呼ばれる麺料理が有名らしく、武漢地区でも目にしていたのですが、折角なので本場で食してみることに。しかし昼時の移動であったので、駅周辺で見かけた店舗は、この屋外型の店舗しか見当たらずに飛び込み。

独占営業に近いので店内はひっきりなしに客が訪れていました。今回は「牛杂面(niú zá miàn)牛モツ麺」をチョイスしてみたのですが、注文して2分程度で出来上がり。

ネギ、香菜、唐辛子は無料提供。13元の「牛杂面」に煮卵1元をトッピング。牛モツはシャキシャキした歯ごたえでは臭みなし。

微辣で注文したのですがスープは真っ赤。十分に辛い味付けでしたが、辛さの調整加減も地方地方でバロメーターが違うなーと、その土地の習性を感じる事ができます。

ちなみに麺をかき揚げ混ぜ合わせると麺の下には大量のモヤシが入っていて、心地よい食感とスープの辛さをモヤシの瑞々しさが和らげてくれます。

ここ数回の湖北省への出張で感じたのは、基本的に朝から麺を食す文化が上海地区以上に認知度が高いという点です。上海の場合は今回紹介した小型ワンタンではなく、大型のワンタンを朝食に選択する人もいるのですが、湖北省の場合は「热干面」と呼ばれる、名物料理を中心に麺料理を注文する人が8割から9割。

大型ワンタンは10分程度、火が通るまでに必要ですが、湖北省の麺の場合は数分で完成。

湖北省のルーツなど元々の食糧事情や市民の性格的な要素もあるのかも知れませんが、
半湯でしている麺をお湯でチャチャッと温めて、ザザーっと口に運ぶという食文化が根付いているようで、せっかちなのか椅子があるのに立ちながら食べたり、スープがないのでのびにくいのかテイクアウトしていく人たちが意外と多く、上海では余り見かけない光景に出くわし、中国と言っても地方で文化や性格の違いがある点を自分なりに分析しながら軽食を味わっていました。

日本から見れば小汚い店舗だったりするので「チャレンジャーですね」と、その地方で働く日本人に言われる事もありますが、私からすると「何も知らずにその土地で生活している日本人の方がチャレンジャーなのでは?」と思うことがしばしばあります。

性格も文化も価格帯も知らないと、仕事で費用をふっかけられているのか相場も分かりませんし、自分たち日本人との性格の差など分かる訳がありません。基本的に多くの市民が賑わっている店舗は食材の回転も早いので、水にさえ気をつければ食あたりになることは基本的にありません。

そのため個人的には中国に限らず、地方を訪ねた場合は市場や庶民が通う店舗などに足を運んでみると、そこに住む人たちの生活を少しだけ垣間見ることができて、自分たちの生活と何がどう違うのかを感じ取れると思います。

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今日の振り返り!中国語発声

乌骨鸡 (wū gǔ jī) 烏骨鶏

牛杂面 (niú zá miàn) 牛モツ麺

襄阳 (xiāng yáng) 襄陽