前回「夏グルメ」をご紹介しましたが、グルメにつきものと言えば飲み物!という事で、今回は中国で定番&新定番の飲み物をご紹介したいと思います。過去に紹介した「ミネラルウォーター」や「お茶」以外にも色んなドリンクがありますよ。

本家と分家。凉茶の二大勢力!王老吉と加多宝

凉茶(liáng chá)」夏になるとよく飲まれるノボセを治すと言われる薬草茶です。

「凉茶」と言えば「王老吉(wáng lǎo jí)」が、中国では有名だったのですが、数年前から「加多宝(jiā duō bǎo)」と呼ばれるブランドも登場。

元々「加多宝」は「王老吉」の名前で販売していたのですが、簡単な話、仲違いして物別れ。現在は似たような味が違う名前で販売されています。

薬草茶なので苦味があるのですが砂糖がどば~で甘め。個人的には砂糖は少なめの方がドライな感じで飲みやすいかも。と思うのですが、まだまだ砂糖少な目な清涼飲料水は中国では難しいようです。

中国ド定番中の定番ドリンク冰紅茶

中国でよく見かけるソフトドリンクに「冰红茶(bīng hóng chá)アイスティ」と呼ばれる物があります。

このアイスティ、中国では非常に人気が高く、各メーカーから販売されています。

今回「汇源(Huì yuán)」「统一(tǒng yī)」「林泉(lín quán)」と、3メーカーの「冰红茶」が入手できました。

「汇源」は果物ジュースが有名なメーカー。中国のサントリーの事業部に名を連ねている会社です。

「统一」は台湾系のメーカーで康師傅と並ぶ企業。ドリンク以外にインスタント食品なども取り扱っています。

「林泉」は江西にあるメーカーのようです。詳細不明。

味付けは基本的にレモンフレーバー入りの甘みのある紅茶。メーカーによってはミント風味で清涼感がある製品も。
甘さの中にレモンの香りと香る紅茶。今回の紙パックや缶タイプ以外にペットボトルでも販売しています。

中国らしいフルーツ系飲料

紅茶の次はフルーツをベースにした飲み物。「芒果汁(máng guǒ zhī)マンゴージュース」「荔枝饮料(lì zhī yǐn liào)ライチジュース」。中国語の「汁(zhī)」で「ジュース」の意味があります。

風味飲料となっているのですが、多少の果汁が含まれているドリンクになっています。

ライチ味」のジュースは、日本で目にする機会も少ないと思います。中国では夏によく食べられるライチ。認知度も高いのでジュースでも販売されています。

中央の「雪菲力(xuě fēi lì)CHIVALRY」は上海メーカー。コカ・コーラの生産工場にもなっているようです。ちなみに味は紛れもないライチ。果物のライチは食べると手が汚れますが、これだと汚れずライチをそのまま食べているかのような味。ライチが大好きという方、試して見る価値大だと思います。

上海近郊では定番の水分補給向きソルトソーダー。

上海近郊では定番の水分補給向き炭酸飲料。日本でも最近販売されているソルトソーダー。中国上海にもソルトソーダーが販売されています。

中国では「盐汽水(yán qì shuǐ)」「盐(yán)塩」の「汽水(qì shuǐ)炭酸」つまり「ソルトソーダ」と、分かりやすいネーミングです。

今回購入したのは「延中(yán zhòng)」と呼ばれるメーカーの一品。「ソルトソーダー」も上海にある各メーカーから販売されています。

例年夏を控えた7月頃になると、スーパーにどんどん山積みになる人気ドリンク。このドリンクがスーパーに並び始めると、何となく上海の夏の到来を感じてしまいます。

肝心の味ですが、ソルトソーダーというだけあり、ほのかな塩味が感じられる微炭酸。香料のせいと思うのですが、日本のソフトドリンクにはない風味です。スーパーまたはローカル系コンビニで購入が可能な一品です。

夏の新定番、冷やして楽しむ紹興酒

中国でも夏になるとビールは冷やして飲みますが、冬になると冷やさず常温が多いです。

冬に「冷えたビール」を注文すると、ウェイターから「冬に冷えたビールなんてある訳でないでしょ!」と、おかしな事を言う奴だと、諭されてしまう場合があります。

夏も冬も冷えたビールがやはり美味いのですが、最近の上海ではビール以外のお酒を、冷やして提供する店舗に遭遇することも。

以前このサイトでご紹介した事がありますが、「紹興酒を冷やして」提供してくれる店舗がチラホラあります。

私の行きつけの「温州海鮮レストラン」取り壊しは免れているものの、現在は隠れ家レストランのように、店の全面はブロックとシャッターで封鎖中。

個室の部屋に取り付けてあるドアが唯一の出入り口になっていて、初見ですと入るのに勇気がいるのですが、店舗内では一年中冷えたビールが提供される、日本人には嬉しいレストランです。

そして夏になるとこんな感じで、ギンギンに冷えた紹興酒が置いてあります。ガラスの容器が冷えすぎて凍っています。

ちなみに「和酒(hé jiǔ)」というのは紹興酒のブランド名。この「和酒」は上海近郊の金山区で生産されている紹興酒なのですが、浙江省紹興で生産されていないので「黄酒(huáng jiǔ)」と言う名前の表記になっています。

普段は体調の事を考えてビールと紹興酒は控えていますが、今回は久しぶりにギンギン紹興酒を味わうことに。

そして今回、紹興酒に合わせた料理は「酱爆八爪鱼(jiàng bào bā zhǎo yú)タコの味噌炒め」大きさは日本でいうイイダコの大きさです。

冷えた紹興酒にタコの味噌炒め、個人的には非常にマッチする組み合わせです。

紹興酒は甘めのお酒ですが、和酒の銀ラベルは甘さ抑えめ。そして冷やしているので更にサラリと飲める紹興酒です。

夏の新定番とも言える冷えた紹興酒。数年前から冷やして飲む専用の紹興酒をメーカーが発売したりと、中国のメーカーも新しい取り組みを行っています。

ソフトドリンクからアルコールまで、中国で見かけられる夏らしいドリンクをご紹介してみました。

上海で日本では見かけない商品を見つけてみたら、一つ手にとってみてはどうでしょうか。日本では体験できない、中国上海の夏の味を楽しめると思いますよ。

今日の振り返り!中国語発声

凉茶 (liáng chá) 薬草茶
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2018/08/1237-01-liang2cha2.mp3

冰红茶 (bīng hóng chá) アイスティ
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2018/08/1237-02-bing1hong2cha2.mp3

盐汽水 (yán qì shuǐ) ソルトソーダ
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2018/08/1237-03-yan2qi4shui3.mp3

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