国土が広いと食のレパートリーも多種多様です。

今回ホテルの近所を歩く時間があり非常に雰囲気が良さげな店を発見。
昼の時間帯に飛び込んでみることに。お店の名前は「老北京褡裢火烧」
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火烧(huǒ shāo)」と言うのは、北の地方で楽しまれる小麦粉料理。
熱々サクサクのミルフィーユのような生地に羊やロバの肉を挟み食すのですが、
「老北京(Lǎo Běi jīng)オールド北京」の文字が「北京仕様」な感じがしてトライ。

オーダーすると年季の入った木製のメニューが運ばれ、
開いてみると店舗のメインとなる「火烧」の紹介と商品一覧が。
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この店舗の「火烧」は、清朝時代を起源として300年近い歴史があり、
店名に使われている「褡裢(dā lián)」の名前の由来は、
「褡裢」は元々、金を運ぶために使った袋の形の中国語。
この店舗の「火烧」の形が「褡裢」に似ている事が由来となっているのだとか。

「火烧」の最小注文単位は「二两(èr liǎng)100グラム」から。
種類は大きく分けて「肉の餡」と「素(sù)野菜の餡」の二種類。

中国のレストランで日本に比べて有り難いのは野菜の料理が非常に多い点。
また今回の店舗のように「」の料理があるのは、
精進料理を中心とする食生活を送る中国人が多いから。

今回は「羊とネギの餡」と「白菜と小エビの餡」を注文。
この店舗は注文後に生地に餡を包み、出来たてを提供。
20分ほど待ちましたが、出てきたのは私が知っている「火烧」とは違いました。

日本で見かける棒餃子のような形の「火烧」
テーブルに置かれた黒酢を皿に垂らしてパクっと一口。

私が食べたことがある熱々のサクサクの生地ではなく、
餃子の生地に近い触感で焼き餃子の親戚のような食べ物でした。
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味付けは、白菜はみじん切りでさっぱり味。小エビの塩加減が丁度です。
羊肉は醤油仕立てで少し濃いめ。黒酢との相性が抜群でした。
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「老北京」と書かれてあった通り、この生地が「北京仕様」だったようです。
注文をしてから店舗の評価を見てみたのですが、四つ星以上と高評価。
店舗は小さめでしたが地元民らしい客層の往来が多く当たりの店舗を引いたようでした。
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店舗名:老北京褡裢火烧
住所:朝阳北路八里庄南里32号楼底商(红领巾公园东南)
最寄り駅:北京地下鉄6号線の十里堡から徒歩5分ほど
地図はココから

今日の振り返り!中国語音声

火烧 (huǒ shāo)  火焼

老北京 (Lǎo Běi jīng) オールド北京