MAG2NEWS向けに『中国で仕事する日本人が素直に感じた「このままだと日本ヤバい」』の記事を中国に住んで感じた点を素直に述べたのですが、こんな記事を書くと「思想が中国寄りな人」と思われているようで、稀に「実は日本人じゃなく中国人でしょ?」「元々中国人で帰化した日本人では?」とコメントを頂く事もあります。

私は生粋の日本人です。そして記事には私も含めた日本人「シタタカな中国人に舐められんな!」の気持ちと自分に対しての反省と鼓舞が含まれています。

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実は中国で働きたい?意外な日本人の回答

一般的に3年から5年の任期を終えて帰任する日本人たち。駐在されている日本人との食事や仕事の移動中での会話は情報交換として必要なコミュニケーションなのですが、仕事の場面では見えなかった意外なプライベートが分かったりして、親交を深めるには大切な時間です。

そんな時に私は関係がよくなった方に尋ねる事があります。それは「日本と中国、どっちの仕事が向いています?」の質問です。

「うーん」と考えた後に出てくる言葉は意外かも知れませんが「中国かな」という言葉が多いです。

日本人が中国のビジネスを選択したその理由とは

この言葉の理由は「日本はあれこれルールやら、上司へのお伺いやら仕事に直結しない二次的な要因の仕事が多すぎ」もう一つは「中国だと上司へのお伺いが少ない分、自分の判断で決めて行動に移し、責任を持って仕事に向き合える」という意見です。

元々日本で係長や課長クラスでも、中国に来ると部長クラスなど職務が上がり、急に多くの中国人部下を抱えます。

日本では上司にお伺いして判断を仰いでいた側が、国が変わると急に判断を下す側になり、国籍も思考も違う部下を抱えます。そのため日本では正しいと思った判断でも国が違うと判断ミスを犯してしまう。そんなことは日常茶飯事です。

また日本だとシステム化されていた事が中国ではシステム化されていない、縦割りに組織化されていた日本に比べて中国は組織がグッチャグチャ。日本では考える必要が無かった点を中国では考えて仕事を行う必要がある。(例えば基本期日に入金がある日本と違って遅れる・払わない事も考えられる中国は契約時から入金条件など、相手を見てシビアに考えておく必要があります。)

などなど中国特有の事情もあるのですが、これら特有の事情を乗り越えてバリバリ仕事をしている日本人もいますし、乗り越えられない人は部下任せ、場当たり的な中国人の報告に振り回され的確な判断を下せずに右往左往して、日本人が集う居酒屋で「中国人はー」と酒の肴に話が盛り上がり、中国人を理解しないまま任期を終える日本人もいます。

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試行錯誤の繰り返しでもビジネスが楽しい「チャイニーズハイ」

頭を抱え失敗しながらその国や中国人を知って判断を下す。その責任を自分が負うので失敗を少なくするように考えて動く。本当、試行錯誤の繰り返し。行動しながら考える。失敗して考える。だからこそ判断を早急に下し仕事を進める必要があるのですが、日本人も自分の裁量で決定を行う立場に慣れれば責任と行動が伴う楽しさを覚え、ある意味ランナーズハイ的な状況「チャイニーズハイ」で仕事をされています。

その状況を経験した日本人の場合は日本と中国との仕事の対比をした上で「中国かな」の回答を出ているように思えます。

中国を選択した残念な日本人のビジネスの顛末

ただ「中国かな」と答える人の中には、日本が忙し過ぎついて行けないので勝手気ままに仕事がしたい、日本のようにアレコレ目の行き届かない状態で仕事をしたいという方もいます。そんな人は部下に的確な判断を下せる訳もなく、場当たり的な発想で判断を下すので、部下の中国人からすれば宇宙人的な存在。

馴染みの業者の中国人に「上司の日本人はお元気ですか?」と聞くと「まだ居ます。早く帰って欲しいです。居ても意味ないので」と、なっ、なんとも大胆な発言が返ってくる事も。

同じ日本人として、そんな言葉を部下の中国人から言われる日本人もどうしたことかと思いますが、実際にお会いすると失礼ですが確かに「言われても仕方がないのかも」という方もいます。

また「中国かな」のごくごく一部の日本人の中には、日本では考えられない待遇が癖になってしまった人もいます。海外で暮らす日本人に対しての待遇は、会社が決めている点もあるので当然なのかも知れませんが、行き過ぎた待遇は日本に帰国した時に大変だろうなと思ってしまうほど。

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前向きに中国ビジネスという荒海を乗り越えよう

何れにしても、やはり私も含めてですが中国にいる以上は、理解ある中国人を味方に巻き込んで中国ビジネスという荒海を乗り越える必要があるんだなぁと、割り箸ほどの細い木で組み上げられた小舟に揺られながら中国で日々精進しています。

良い意味での「中国かな」を発言する人たちは、話も前向きですし、一緒に協力してビジネスをやりましょう!困った時は支え合って。的なノリもあり、そんな方たちが更に多くなると海外にある日系企業もシタタカな外国人に舐められないのにと思うのでした。