中国語に関する質問の回答から。「中国語には日本語に直すと同じ意味と思える言葉が沢山あります。その場その場の流れ(雰囲気や気分)で使い分けているのですか。例えば「但是(dàn shì)」と「不过(bù guò)」話し言葉では「不过(bù guò)」が多いいと思いますが」

ぶっちゃけよく分からんですよね?日本語に直すと同じかなと。しかし、実際は意味としては違う「しかし」です。

まず、ここで言う質問の例の「但是」「不过」は、「しかし」と言う同じ日本語になるのでは?と言う質問が来ているのかと思いますが、「しかし」の意味も日本語にも沢山あるように感じます。

使う場面で程度も違う「しかし」の表現

日本語で考えると上司、同僚や友人、年下に対して。または強く反発する、弱く反発する等、状況によってそれぞれ違いがあるのではないでしょうか。

例えば「しかし」「しかしですね」「けどさ」「けどね」「けど」「いやいや」「でもさ」「でもね」「でもでも」など。

中国語の「但是」「不过」は「雰囲気や気分」ではなく、「否定や反論の強弱」に合わせて使っていると私は思っています。私自身が使っている中国人が話している表現を元にご紹介してみます。

「但是(dàn shì)」は、強い否定

今聞いた相手の意見について、強く異なると思った場合に使います。口語でも文章でも使われ、文章の場合は略して「但」と使う事も。

口語でも以外と使われますが、強い否定(反論)をする場合が多いので、使うタイミングには注意が必要です。日本語的に言うと「しかし!」

自分の反論を正しくきっちり相手に伝える必要がある。しかし少し柔らかめに伝えたい。そんな時は「但是呢(dàn shì ne)」と使っているのを耳にします。日本語的に言うと「しかしね」「しかしながら」

口語に使われる「不过(bù guò)」や「可是(kě shì)」

「但是」よりは、少し弱めの否定(反論)を言う前に使っている感じがします。日本語的に言うと「けど」「けどさ」「でもね」「でも」

そして「可是(kě shì)」という表現も。口語や文章に使われています。省略して「可」としている事もあります。「不过」と同じ程度の否定(反論)時に使っているような感じです。日本語的に言うと「けど」「けどさ」「でもね」「でも」

個人的に中国語で打ち合わせをしている場合に、相手の回答や意見を聞いたが、こちらの意図と違っているので正す必要がある、反論をする場合にこちらの言い分に筋が通っているのであれば、「但是」「但是呢」を使って意見を言うことは十分にあります。

あとは言葉を発する中国人の表現習慣に依存している部分もあります。日本人でもやたらと「しかしね」「逆にー」「実は」と、癖というか必ず使う言葉があると思います。

そのため、人によっては「但是」を連発する場合もありますし、きつい表現を極力使いたくない人は、「不过」や「可是」を使っているようです。

ただ弱い言い方であればあるほど、相手が聞き耳を立てて聞いてくれるか?という部分にも関係してきます。

私個人的には「但是」「但是呢」「可是」を使い分けています。仕事やプライベートで完全に相手が違うと思ったら「但是」ただし、あんまりキツく言って失礼だなと思ったら「但是呢」

プライベート上で反論したい、ただそんなに白黒ハッキリさせる程の話しでもないしなぁの時は、「可是」「可」という感じで使い分けています。

今日の振り返り!中国語発声

但是 (dàn shì) しかし

不过 (bù guò) けど、でも

可是 (kě shì) けど、でも