思い出の味に献杯です。

2005年2月14日大雨の日に傘も持たずに上海に降り立ち、
留学生活がスタートしたのですが、留学先の大学の近所に湖南ラーメンとかかれた、
スープがカレー風味でパクチーとペラッペラの薄切りの牛肉が乗った、
「牛肉面(niú ròu miàn)牛肉麺」がウリの店舗がありました。

大学の近くという事もあり、昼間に週一ていどで食べに行っていたのですが、
いつも笑顔の40代のマスターと女将さんが出迎えて下さいました。

留学生活の半年後、寮生活に嫌気が差して大学近所のアパートで生活を開始。
偶然、引っ越ししたアパートの同じ棟の下の階にラーメン屋のご夫婦が住んでいて、
顔を覚えてくれていたようでアパートでも挨拶や簡単な話をしていました。

夜に会う仕事帰りオーナーは酒を飲んで更に陽気な笑顔。
奥さんと仲良く自宅に戻ってきていました。

その後も住んでいる場所が近所だったのですが、
私が仕事を始めてからは食べに行く機会も少なくなり店舗を訪れていませんでした。

店舗前をたまに通るとオーナーがいない事があったのですが、
一時帰省も考えられるので、その後気にもしていなかったのですが、
数日前、寒かった事もあり久しぶりに訪問。

注文のついでに「オーナーは?」と奥さんに質問すると「田舎にいる」との回答でした。
少し表情が曇っていたので「何かあったな」と思いつつも、
そのままラーメンをススリ、支払いを済ませて店を後にすると、
奥さんが店から飛び出して来られました。

どうしたのかと思ったのですが、
「他去世了(tā qù shì le)彼は亡くなった」と一言。
話を聞くと二年前に病気で死去されたとの事。

こんな時に返す言葉が思いつかない。正直ジレンマです。
なかなか死去のシチュエーションに遭遇する事は少なく、
すぐに出てこない中国語フレーズ。悔しい瞬間でした。

その代わりといっては何ですが別れ際に「再见」と言いながら、
手を握って別れたのが、正直私の精一杯の対応でした。

酔っ払ってニコニコしながら笑顔で挨拶をしてくれていたオーナー、
今でも鮮明に思い出します。

最近はめっきり足を運ぶ事が少なくなっていたのですが、
たまには足を運んで女将さんに会いに行こうと思います。

「去世(qù shì)」は人の死に使われ、動物などの死では使われない単語です。
動物の場合は「死了(sǐ le)」などが使われます。

口語では「走了(zǒu le)」でも死去を表現しますので、併せて覚えておきましょう。

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今日の振り返り!中国語発声

去世 (qù shì) 亡くなる、世を去る、逝去する。

死了 (sǐ le) 死ぬ
※「le」の軽声は音源の都合上、四声を使っています。