マネーボイスの突撃取材で訪問した海鮮レストラン
元々は行きつけの店で、二店舗目を展開してブイブイっと順調に商売をしていたのですが、
取材をした一軒目は、その後に政府の区画整理で店舗撤去。

もう一店舗はオープニングの際に訪問。当時は上々の滑り出しで人もワンサカ。
但し自宅から少々遠い上に、店舗の近所に地下鉄がない事もあり足が遠のいていたのですが、
海鮮レストランのファンだった友人が再訪を希望。
友人と一緒に訪問したのですが、残念な結果が待っていました・・・。
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訪問したのは金曜の20時。
この店舗ではガンガン顧客が入って忙しい時間帯のはずが、
店舗の客はまばら。そして期待した呉オーナーの姿はなし。

少し気になったものの、この店舗の最強メニューのイカの湯引きを注文。
しかし今日は無いとのこと。それではとマテ貝の炒めを注文するとこれも無し。
よくよく食材を見てみると、食材もスカスカで鮮度が微妙。

別料理を注文して店を見渡すと、スタッフも少なめで、
明らかに今までと違う雰囲気になっていました。
出てきた料理も鮮度、味付けも変わっている。

もう、こうなってしまうと、このレストランの行く先は決定的かも知れません。
10時を過ぎる頃にはスタッフが私服に着替えています。
聞くと10時半で営業終了。以前は朝方まで賑わっていたのに、この始末。

複合的な事が原因でこんな状態になったのでしょうが、
こんな悪循環に陥っているようでした。

当日に食材が売り切れずに翌日に在庫する。
在庫するので生命線の海鮮の鮮度が悪くなっている。
鮮度が悪くなるので、当たり前ですが味が悪くなる。
味が悪くなると顧客が遠のく。
顧客が遠のくから、勿体ないので更に翌日に食材を使い回す。
キャッシュフローが悪くなって大量発注できない状況で良い品が回ってこない。

またオーナーが店舗で陣頭指揮を取っていないのは、
スタッフのやる気、サービスにも大きく影響します。

以前オープニング時に教えてもらった情報も含めて考えると、
新しい店舗はオーナーとなじみ客含めた3名で投資。
復数名の投資家がいるので自分の意見を通せない状態になっている。

そうなると在庫を使いまわしてでも粗利を確保して、
投資家が早く投資金を回収したい等の意見が出た可能性もあります。
今まで親族経営だったのが顔見知りが投資というのも大きく状況が変わります。

もちろん店舗の場所や客層が変わった、
習近平の政策で接待など宴会などが出来にくいなどもありますが、
このままではこのレストランの未来は無いでしょうね。

私の胃袋を満たしてくれた馴染みの深い思い出がある店舗ですが、
残念ではありますが、今後行くことは無いでしょう。
中国ビジネスの難しさを感じることができる一件でした。

今日の振り返り!中国語音声

生意 (shēng yi) ビジネス

※軽音の「yi」は、音源の都合上四声を使っています。

投资 (tóu zī) 投資