中国は今回の新型コロナウイルスの影響を受けて春節休みが3日延期となりました。と言ってもサービス業やレストランなど一部では通常営業をしている店舗も存在しています。※上海や広東省は更に春節休みが延期となり9日から就業予定です。

飲み物をテイクアウトにアプリから注文しましたが、今回は布製マスクを着用したスタッフが配達に来てくださいました。彼らもこんな状況で配達、大変です。

29日上海は晴れ。久しぶりに太陽を見ました。

初五(※)を迎えた上海も同様で薬局が本格的に営業を開始しています。
※初五は初一から始まる旧正月の呼び方。今年の1月25日の春節が初一。1月29日は初五。

混乱に生じて売り渋りも始まった中国

私の同僚だった中国人がWeChatにアップしていたのですが、近所の薬局が営業を開始したのでマスクを購入しに薬局へ。薬局で3,000枚のマスクを販売するとの情報が入って向かったそうです。

みんな考えることは同じ。ご近所さんが行列して目的のマスク購入を待っていると店内で言い争いが始まったとの事。

「マスクの奪い合い?」ではなく、どうも薬局のスタッフが売り渋りをしたとの事。購入する人数と枚数の割に販売停止が早かった事に気がついた客がスタッフと言い争い。どうやら1,500枚販売して残り1,500枚を自分で購入して転売を計画していたようです。

そこで警察官の登場。やはり売り渋りが発覚して警察官が立ち会いのもとマスク販売が始まったとの事でした。

日本でも中国でも混乱に乗じて、こんな事をする輩が一定数は居ますが、店舗であからさまにやるのは、少々度が行き過ぎている今回の出来事です。

日本に感謝の声も

中国人は今回の武漢に降り立ったチャーター機にマスクなどの救援物資が中国に届いたことを知っています。友人の中国人からありがとうとメッセージが。「俺が送った訳じゃないよ。日本政府からね。」と伝えたのですが、それでも有り難いとの事でした。

また日本に帰省中の日本人スタッフがマスクを中国人スタッフ向けにハンドキャリーする、日本本社が中国本部に寄贈するなどの動きもあるようです。日本人のこの辺の行動って素直に素晴らしいと思います。

商魂たくましい代行の高額マスク販売

日本で副業として中国人が中国向けに代行販売をしている方もいます。もらった画像では600円程度のマスクが代行サービスでは130元(2,080円)で販売。3.5倍の価格。それでも日本製ってことで買う中国人がワンサカいるんだと思います。

高品質で低価格にこだわって製造している日本ですが、臨時的な事とはいえ、こうやって簡単に粗利を稼がれてしまう。日本人の生真面目さ、中国人の商魂のたくましさを感じてしまった一枚でした。

ただEMSは日本から中国に配送停止となったようです。※1/29 20:45追記 郵便局で受付は可能のようですが、税関でストップしていると「senxiashou様」より情報を頂きました。

物量が急激に増えたからなのか、または新型コロナウイルスのため配送停止なのか。いずれにしても現状は停止との事でした。

21日に購入してまだまだ動きが無い私のマスク。さて4日以降にどんな動きになるのか、注目しています。

ECサイトでマスク売り切れ。武漢の影響を受ける上海の状況