上海らしい庶民派レストランも再開発の影響で数が少なくなってきています。時代の流れでしょうが、残念で仕方がありませんね。

今回はどローカルですが10年くらい付き合いがあるレストランを紹介します。劇的にうまい!という事ではないのですが、たまに食べてくなる味。昔の上海、下町の上海が残っているレストランです。訪れてみるのは自己責任でお願いします。

私は昔の上海の町並みが大好きです。上海に限らずですが、レトロな感じの街や味わい深いアンティークな品など、心を踊らせて見入ってしまいます。

再開発の影響で古い町並みが激減している上海。北外灘と呼ばれるエリアで古くから営業している「阿福饭店」と呼ばれる、こじんまりとしたレストランがあります。

以前は500mていど離れた場所で営業していたのですが、再開発の立ち退きにあって移転。店舗名も以前は「前城饭店」だったのが今の名前に変更。以前の店舗から記念として持ってきた窓ガラスに昔の名残が残っています。
阿福飯店の外観

元々は街歩きで発見して勇気を出して潜入したのがきっかけ。昼間も深夜も地元民で溢れかえる店舗でした。以前は明け方まで開いていた記憶があるのですが、今は23時頃で閉店しているようです。

上海らしい小吃が楽しめる店舗ですが、小奇麗ではない、トイレはない、地元住民でごった返してうるさい、テーブルにメニューは無くレジおばちゃんの後ろに掲げてある札を読み上げるので注文する自信のない人、紹介した店舗を訪れて自分の時間を無駄にした・期待はずれと文句を言う人、清潔感を求める人には、向いていません。

今回はここの名物料理でもあり、上海小吃でもある「炸猪排(11元)」「小笼包(7元)」「春卷(7元)」を注文。現在の店舗ではビールなどお酒類は販売していません。昔は堅気に見えない坊主頭の上海人の男性が紹興酒などを飲んで楽しげに食事をしていたのですが、これも時代ですね。

ただ持ち込みはOK。ビールを飲みたい方は横にある店舗で購入ください。

レジで支払いを済ませ注文用のレシートをもらい、テーブルに着席。テーブルには木製の洗濯バサミが置かれているので、レシートに洗濯バサミを取り付けて店員の上海マダムに渡しましょう。木製バサミにはテーブル番号が書かれていますので手渡すことでオーダーが通ります。

それにしても週末だけあってカナリの混み合い。上海人が多いので上海語が聞こえてきます。また上海名物と言っても良い夏の名物料理「冷面(lěng miàn)」の販売も開始されていました。

今回は注文しませんでしたが「浓汤(nóng tāng)」と呼ばれるスープもここのカンバン商品で、トマト仕立てのボルシチのようなスープです。上海は場所柄なのかハイカラな料理も意外とあり、紹介したボルシチ風のスープや、ポテトサラダなども実は上海ローカルフードだったりします。

キョロキョロと周りを見渡して時間を潰していると蒸し上がった小籠包が登場。甘めのスープ多め、生地は少し厚めのよくある上海スタイルの小籠包。癖もなく毎日でも食べられるタイプです。6個で7元、庶民派の価格設定です。
上海ローカルフードの王様小籠包

備え付けの香醋と一緒に楽しんで下さい。ちなみにレンゲは一緒に出てきません。店舗奥の上海マダム店員が待機している辺りにレンゲはありますので、必要な方は自分で取りに行くこと。セルフです。過度にサービスを期待しないで下さいね。

そして本日のメインでもある「炸猪排(zhá zhū pái)」の登場。骨付き豚肉にパン粉を付けて揚げた上海名物のカツレツ。何かに浸してある感じがするかと思いますが、これは上海ウスターソース「辣酱油(là jiàng yóu)」が掛かっているから。とんかつソースはなく、上海ではとんかつにウスターソースをかけて味わいます。

サクッとじわっが楽しめる上海定番のB級グルメです。

それと骨付きなので食べる時にはご注意を。気をつけないと歯が欠けてしまいます。

そして意外と珍しい「春卷(chūn juǎn)」の登場。今回、揚げ物ばかりになったのですが紹介のためと割り切って注文しました。具材は白菜と黄ニラ、しいたけ入りの揚げたて。こちらも皮のサクッとした食感と共に楽しめました。香醋をつけると油の重さが軽減されますよ。

「炸猪排」を扱う店舗だったら春巻きを販売している可能性も高いです。この2つが置いてある店舗は基本的には上海ローカルフードの流れを組むレストランと思って構わないと思います。

いやー半年ぶりくらいに行きましたが、懐かしの味。正直、好き嫌いがはっきりしそうですが、興味がある方は一回足を運んでみると、上海人の生活の雰囲気が味わえると思いますよ。

ちなみにココだけのために、わざわざ足を運びたくない!その気持ち分かります。ご近所には下海庙と呼ばれるお寺が。参拝した事はありませんが、周辺はお線香の匂いが立ち込めています。

そして駅近くにはユダヤ人が住んでいた歴史的建築物と博物館が。博物館の真向かいにはコーヒーショップも隣接しています。
下町虹口区は上海ユダヤ人難民歴史の地。ユダヤ人【犹太人】

この周辺は昔の上海の匂いが残っているエリア。租界時代の建物や文化が残っているエリアなので、お腹を満たした後は少し運動がてら街歩きをしてみるのはどうでしょうか?

上海ローカル店舗データ
阿福饭店(旧 前城饭店)
住所:唐山路567号   昆明路 近く

アクセス12号線の「提篮桥」下車 徒歩4分
営業時間:5時から23時
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