中国人の食の生活様式も年々変わっているようです。

中国で旅のお供といえば「インスタントラーメン」が定番中の定番だったのですが、
ココ最近上海駅などで販売店は見かけるものの、
ズルズルーと「インスタントラーメン」をススッている人を見かける率が減っています。

失礼ですが上海駅で「インスタントラーメン」を食べている方たちは、
服装から判断すると上海に住んでいるというより、
田舎から出稼ぎにやってきた風の方が多いようです。

以前は列車の移動でも“プ~ン”と「インスタントラーメン」のスープの香りが、
車中に充満するのも恒例だったのですが、少なくなっているように感じます。

同じく上海虹橋駅に目をやると、数多くの飲食店が軒を連ね、
待ち時間を使って「インスタントラーメン」販売店を探してみたのですが、
10分程度では見つけることが出来ませんでした。
pb183938

現在もコンビニエンスストアで「インスタントラーメン」は、
棚の一定の部分を占めていて、数年前まで会社の中国人の若手女性達もお昼ご飯に、
新発売の「インスタントラーメン」を食べていたのが、最近は見かけなくなっています。

友人の上海の中国人に「最近、インスタントラーメン食べた?」と質問をすると、
運良く「食べた」との回答。

「どんな時に食べるの?」と追加で質問すると、
「どうしても時間が無くって」との回答でした。

「普段は食べるのか?」の質問には「食べない」ようで、
「食べない理由は?」の質問には「健康によくなさそうだから」との事でした。

中国人は元々健康志向が高い人が多く、経済的に豊かであれば、
体に良い物を取り入れようと努力します。

友人のように「健康によくなさそう」と言うのは、
中国の報道で、『台湾や中国で麺を揚げる油を「地沟油(dì gōu yóu)」と呼ばれる、
廃油を再度精製して作られた油を元に加工していた』等の話もあり、
健康被害が無いのかと敏感になっているのも事実です。

また友人から聞いたように元々は「時間が無い時」や、
「自宅に食材が無い時」に力を発揮していた食品だったのですが、
中国では急激に「テイクアウトサービス」が拡大中。

少しお金を出して、少し時間を待てば、
”出来たて熱々の美味しい食べ物”を口にすることができる環境が整い、
「インスタントラーメン」の出番が少なくなっているようです。

今日の振り返り!中国語発声

健康 (jiàn kāng) 健康

方便面 (fāng biàn miàn) インスタントラーメン