「年夜饭」をひとしきり楽しんでいると台所から新しい一品が登場。
お皿に丸く置かれた「八宝饭(bā bǎo fàn)」と呼ばれる食べ物。

白い米粒のような部分はもち米。
もち米で全体をコーティングしていますが、
もち米の中には、こしあんがたっぷり入っています。

そしてもち米の上には、クルミ、干しぶどう、ナツメ、蓮の実、
ハトムギの実、種などが乗っていて、この状態でじっくり蒸し上げる料理。

「八宝饭」は、おめでたい席や「腊八节(là bā jié)」と呼ばれる、
旧暦の12月8日、お釈迦様の成仏した日などに食べます。

本来は八宝飯の上に乗っているそれぞれの食材にも由来があり、
蓮の実は、睦まじくなっていく、龍眼には一家団欒。
ハトムギの実には、長寿、上品、かぼちゃなどの種には、生活の規律、
災いの無い平安などの意味があるようです。

前回結婚式の介添人役で参加した際のお茶の席に準備した食べ物と同じく縁起を担いだ食べ物なのです。
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その為、年夜飯のタイミングでは必ず出てくる一品。
私はお酒を飲んでいるので、一口だけ頂いているのですが、
こしあんは日本の餡よりも濃厚で甘めでデザートという感じの食べ物。

日本でも重慶飯店新館の八宝飯の入手が可能です。
興味がある方はお試しを。

今日の振り返り!中国語音声

八宝饭 (bā bǎo fàn) 八宝飯

腊八节 (là bā jié) 釈迦成仏の日 陰暦12月8日