前回、中国語レッスンで何故大きく口を開けて練習を行なうのか?
という記事を紹介しましたが、実際に街に出て中国人を見た時に、大きな声で話している中国人を見かけた事って無いでしょうか。昼食で見かけた上海マダム四人組。八人分くらいの音量でお喋りされていました。
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アレにもちゃんとした理由があるんだと、私自身は思っています。もう一つの理由は四声をハッキリと相手に理解させるため。もちろん周りのことを気にせずに、感情をストレートに出した結果や地声のせいで大声になった場合もあるでしょう。

中国語には四声と呼ばれる日本語には馴染のない抑揚があり、この抑揚の組み合わせで会話を成立させます。
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そのため抑揚が正しくないと基本的に相手に会話が通じません。相手に自分の意思を伝える為にも、この四声を伝える必要があり、四声をハッキリ伝えるために、声を大きく言うことで四声の違いを、明確に伝えることができます。

普段声が小さい人でも本を読ませたりすると、大きな声で話し始めます。これは会話とは違い相手に一方的に伝える読書は、抑揚を更に強調して聞き手に四声を読み取って貰う必要があるのです。

話は戻り。日本人はどうしても声を小さく話してしまいがち。相手の中国人が聞こえないと分かると、どうしても萎縮して声が小さくなります。その結果、声が小さいと抑揚の強調も小さくなり更に聞こえなくなります。

相手に自分の中国語が通じないなぁと感じたら、物は試しに大きな声で話してみてください。

意外と会話が通じ始めるかも知れません。力技にも聞こえるテクニックですが、声が小さいと抑揚が相手に伝わらないので、声は大きく。中国語と関係なさそうに思えますが、意外に重要なポイントなのです。

今日の振り返り!中国語音声

大声 (dà shēng) 大声

四声 (sì shēng) 四声