緊急帰国で戻っていた日本ですが、空港で改めて感じた出来事が。
その一つが中国人旅行客の変化。
今まで団体旅行をしていた中国人客層が、また違った客層に変化している点です。

ビザの発行が緩和された影響からか、我が家の近所にいるようなマダム達が、
空港をウロウロ、キョロキョロとしているのです。

お金に余裕を持ちだした中国人は団体旅行を卒業して、
個人個人の旅行を楽しみだしているように感じました。

今回の移動でそんな変化に気がつくことが出来たのは、
面白かったのですが、昔も今も変わらない点が。
それは団体旅行客の人達のおみやげ品。

空港で搭乗手続きを待っている時間帯、
目の前に置かれた中国人旅行者の荷物の山にあったのは、
「电饭煲(diàn fàn bāo)」と書かれた箱。

パオーン!象のマークでお馴染みの象印でお分かりと思いますが、
「电饭煲(diàn fàn bāo)」は、電気炊飯ジャーの中国語。
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この白物家電は中国人へのみやげ品として、定番中の定番。
不動の根強い人気を誇るみやげ品なのですが、横に置かれた荷物にも象さんのロゴが。

そしてその箱の上には、お茶がたっぷり入った、
水筒が置かれています。日本でも大量にお茶を飲んでいる中国人。
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炊飯ジャーを購入する心理って?

ちなみに中国でも日系メーカーの炊飯器は売られています。
現在は円安で価格が安いとはいえ、機能面などを考えると日本製は高価。
それでも日本で買う理由はこんな内容のようです。

日本製の安心感の高さ。
日本で販売されている。=機能が高い。
ワザワザ日本から購入して持ち帰って、それを関係者へ日頃のお礼として渡す。
など。

日系企業でも日本製であれば、更に安心感が高いという部分、
日本人が使っている品であれば、質がよい。
そしてそんな良い品を、自分が使うだけではなく、日頃のお礼として仕事関係者に渡す。
こんな点が人気の一つのようです。

定番の品であるので、注意も必要。
関係を作りたい人などは、すでに多くの人から炊飯ジャーをもらっているのも事実。
定番であるからこそ、贈る相手にとっては「またかよ!」となる危険もあるので、
関係を作りたい相手の事情を確認しておくのも重要かも知れません。

今日の振り返り中国語音源

电饭煲 (diàn fàn bāo) 電気炊飯器

米饭 (mǐ fàn) 白ご飯

大米 (dà mǐ) 白米

今回の中国人が購入していた定番高級炊飯器。
このくらいの品を渡さないと関係はできません。