中国は魚、肉、野菜とも基本的に加熱処理をした物を食べる、というのが風習として根強く残っています。

それはこれだけ広大で医食同源の国。下手に生物を食べると、虫がいたり体を壊したり、ということが起きていた為と推測できます。

以前留学時代に担当主任の教師から、「日本人は魚の刺し身が好きなんでしょ?」と言われ、「魚以外にも地鶏のたたきを食べたり、牛の刺し身も食べます」と言うと、明らかに”ギョェ”とした顔をされ「私には無理」と言われたのを覚えています。

それから8年以上時間が経つと、中国上海の食事情も様変わり。近所の市場に出かけると、海産物を扱うブースにはこんな立派な魚が鎮座。

よよー、こんにちはサーモンです。
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ここ一年二年前から徐々にサーモンの販売が、ローカルな市場でも始まっています。

サーモンは中国語で三文鱼(sān wén yú)sān wénの音がサーモンに近いという事でしょうね。

ここで売られているサーモン。彼らは生で食べたりします。

ほんの数年前までは絶対にあり得なかった事ですが、中国上海でも寿司ブームが起こり、脂の乗ったサーモンは中国人のハートをグサリ。

食べ放題の日本食屋などで、サーモンがあった時にはサーモンだけを、何回もリピートオーダー。コストを考えると、店側も堪ったものではありません。

日本の事を知っている中国人などは、日本人が刺し身が好きだと知っているので、刺し身をオーダして食べろ食べろと勧めるのですが、私の出身九州は白身と青モノが中心の魚文化。う~んと困ることもシバシバ。

それに写真のようなローカルスーパーのサーモン。本当に生食が可能なサーモンなのか、正直疑問が残っています。

何処産のサーモンなのかも不明ですし、たまに買うこともありますが、そんな時は石狩鍋にして中国のサーモンを楽しんでいます。

脂が大変乗っているので、これからの季節には楽しめる食材の一つです。

今日の振り返り!中国語発声

三文鱼 (sān wén yú) サーモン