週末の上海。街を歩くと目の前に見慣れない車が停車。

「あーーー!ロンドンタクシー!」上海にあるタクシー会社強生が10月11日より開始した、通称「英伦出租车(Yīng lún chū zū chē)ロンドンタクシー」英伦(Yīng lún)とは、英国伦敦(Yīng guó lún dūn)イギリス・ロンドンの略称。

旬な乗り物!さっそく乗り込みました!
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早速取材&室内チェック。と思ったのですが運転手から、まず一言。「シートベルトをお付け下さい」上海10年生活をして、初めて言われた言葉でした。

サービスの高さが期待できます!

シートベルトを締めて、早速取材です。運転手の番号を見ると20年タクシーを運転されている方。このロンドンタクシーの運転手は条件があるようです。

例えば運転歴が20年以上。サービスを表す星が3つ以上、それ以外にも運転技術が安全だ、など条件をクリアーして、選ばれた運転手との事。その為か台数も限定50台。
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また一般的にはタクシーは二人体制で、一日置きに運転手が交代して運転をするのですが、このロンドン・タクシーは1台に一人体制。毎日運転を行うので、深夜帯などは走らないようです。

後部座席には座席が3つ。ただし一つは折りたたみ式。補助席的な印象です。
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後部座席は広々設計。足をこんなに伸ばしてもOK。ちなみに、つま先にあるスピーカーのような物は、空気清浄機。PM2.5も安心です。
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それにフリーWi-Fiも完備。運転手にお願いすると使えるようです。移動中にネットを繋いで作業されたりする場合は、是非運転手に声をかけてみてください。
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助手席も同様に折りたたみ式の席となっていて、通常は荷物を置くスペースとのこと。

スーツケース位は楽に置けますが、座る場合は座り心地が悪いらしく、一人の場合は後部座席に座るように案内されました。

扉には手すりが至る所にあり、年配者にも優しい設計。下車時に分かったのですが、車いす対応の車種のようで、車いすの乗り入れがスムーズにできるよう、ステップが付いているようです。
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また乗車席とは完全に透明仕切りがあり、現金やカードの受け渡しは、備え付けの窓に置いて支払いを行います。全てが今までのタクシーとは違う作り。
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この透明な仕切りがあるので、会話はマイクを通して運転手とやり取り。運転手の声は天井に設置されたスピーカーより流れてきます。
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物珍しさもあって、街行く人も振り返ります。運転手曰く上々の滑り出しらしく、結構な売上になっているとの事でした。

全体的な評価ですが、乗り心地はいつものタクシーよりGOOD。荷物の置き場は助手席と後部座席の空きスペースがメイン。トランク部分は非常に小さく、大型のスーツケースなどは置けません。

その為、大人二人がゆっくり座って、空港まで荷物を運ぶ分には申し分ないですが、それ以上になると通常タクシーがいいかも知れません。

ただ運転手の対応、車内のオプションを考えると、空港などの長距離移動など、たまに乗るにはいいかな、と思えるタクシーでした。

ちなみに肝心の料金は通常タクシーより、少々お高く初乗りは18元。それに燃油費の1元が加算。3キロを越えると1キロ2.6元の加算となります。
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降りる際に運転手から名刺を頂きましたので、次回空港移動時に利用してみてもいいですね。
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付加価値を売りにしたサービスタクシー。久しぶりの新しい試みですね。

07年頃に大衆タクシーがベンツタクシー、その後、万博タクシーのサービスなど、色々と進化を続ける上海タクシー目が離せませんね。

今日の振り返り!中国語発声

英伦 (Yīng lún) イギリスロンドン