地元愛が強すぎるのですが、ご容赦下さい。今週前半まで湖北省武漢という場所に仕事の関係で滞在していました。

実は国慶節の地元帰国時に、こんな話を行きつけの居酒屋で聞いていたのです。『「ラーメン屋のALWAYS」が中国に進出するげな(らしい)』という話。

ローカルなネタですが、長崎市内で今、元気があるラーメン屋の一つ「麺也ALWAYS」

9年ほど前から長崎市内で商売を始めて、現在市内で4店舗を運営している、やり手の豚骨ラーメン屋なのです。

「中国に進出かー」と、頭の隅に入れたまま上海に戻ってくると、FBで「ALWAYS中国武漢でオープン!」の長崎ネタが飛び込んできました。それも武漢出張の二日前に。

記事には「中国武漢でオープン」と記載されるも、具体的な住所情報はなし。あれこれと日本のWEBサイトで調査しても詳しい情報は見つからず。中国のWEBサイトで調べると現地情報を発見!!

やはり現地ネタは現地WEBサイトで探すに限ります。と、言うことで出張に合わせて長崎から進出したラーメン店を訪問してみました。

住所情報を頼りに道を進むと店舗が入居している建屋を発見!スターバックスやピザハットなど競合他社も入居しています。

正面玄関を進むと真正面に見えました「麺也ALWAYS」の文字!店内に一歩足を踏み入れると「おー日本っぽい雰囲気の店構え!」

スタッフさんは基本的に日本語NGのようですが、日本人客を狙っている訳ではないでしょうから、これは全く問題なし。無駄に日本語なんて話せる必要はありません。ターゲットは中国人なのです。

店内ディスプレイはラーメンの紹介以外に長崎押し。長崎のパンフレットや長崎は美味い!のアピール。

スープのタレに長崎産の醤油を使っているこだわり。長崎の醤油・・・チョーコー醤油かしら?なんて考えながらメニュー拝見。

間違いなくカンバンメニューであろう、「招牌豚骨拉面(zhāo pai tún gǔ lā miàn)特製ラーメン」を食べることに。折角なのでチャーシューご飯も注文です。

出てきたチャーシュー丼、ゴロッと荒く切られた角切りチャーシュの山。特製ラーメンはノリ、煮玉子、チャーシュー、きくらげ、ネギとラーメン5レンジャーの揃い踏み。

いただきます。ズルっとひとすすり。麺もプリッとした食感で、スープはギトギトの豚骨臭香るタイプではなく、クリーミーで飲みやすい味でした。

正直長崎人なのでちゃんぽん派なのですが、武漢でほっこりと長崎の味を体験することができました。いやーこれだけ美味く中国の食材を使って作れるんですね。

日本の店舗で二年間修行を積んだ武漢人の男性が店長として、孤軍奮闘の働きをしているようでした。頑張って長崎の味を伝えて欲しいです。

そして翌週の日曜日。。。。今度は「特制柠檬豚骨啦面(tè zhì níng méng tún gǔ lā miàn)特製レモン豚骨ラーメン」と「炙芝士叉烧丼(zhì zhī shì chā shāo jing)炙りチーズチャーシュー丼」を注文。そうなんです、他のメニューも気になって再訪したんです。

豚骨ってレモンの酸味を合うんだな。意外とベストマッチですが、多分これはギトギト系の豚骨スープでないからこそ、うまく調和が取れているんだと思います。個人的にはアリです。

チーズがとろとろに溶けたチャーシュー丼は、前回のゴロゴロチャーシュー丼とは、これまた違った趣が。今回はレモン豚骨でさっぱりだろうと思い、チーズ入りにしてみました。

オープン記念の割引表示は中国らしい縁起の割引

オープン記念ということもあり店内メニューは全て32%OFF。中国では6.8折と表記するのですが、「六(lù/ liù)」は「留(liú)残る」と、「八(bā)」は「发(fā)金持ちになる/富む」のピンインが同じであるので、中国ではよく見かける縁起が良い割引方法です。

個人的に中国向けに改良されていると思った点が。トッピングの煮玉子が日本では黄身がとろとろっと半熟なのですが、こちらではホンノリ色が違うくらいまでしっかり火を通していた点。

卵自体が日本と違うのでしょうが、現地の人が半熟という状態の卵が苦手。というのを加味しているのかも知れません。

生の卵や半熟の卵を食べる習慣。中国に日本の居酒屋の進出や卵大手のイセ食品などの進出で、ジワリっと広がりを見せているのですが、まだまだ上海など一部の地域のみが慣れ親しんでいます。

そのため現地事情に合わせて、調整を重ねているんだろうな。と、勝手に想像しながら麺をすすって楽しんでいたのでした。

武漢を訪れた際は、日本の味を楽しんでみて下さい。

武漢麺也ALWAYSデータ

住所:湖北省武昌区八一路了珞珈山路19号
最寄り地下鉄:地下鉄二号線街道口より13分

今日の振り返り!中国語発声

招牌 (zhāo pái) 看板(その店舗の特徴、おすすめ)
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2018/11/1249-02-ri4shi4.mp3

日式 (rì shì) 日本式
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2018/11/1249-01-zhao1pai2.mp3

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