紹興にも、納豆の文化が有るかも知れません。

以前紹介した「绍兴名菜」というお店。
注文に関しては少し難易度が高いのですが、本格紹興料理と紹興酒を楽しめる名店。
再訪問した際に気になるメニューを発見。

その名も「霉毛豆(méi máo dòu)」と書かれた一品。
「霉(méi)」とは「カビ」のことを指すのですが、
ココで言う「霉」は「カビ」ではなく「発酵」がより近い表現になります。

早速「霉毛豆」料理の一つ「霉毛豆蒸鲜豆腐」を注文。
テーブルに置かれた品は、名前の通り豆腐の上に大豆が乗った蒸し料理。

豆腐は絹ごし豆腐、大豆の部分が「霉毛豆」になるようです。
「霉毛豆」の部分を食べるとカビ独特の香りはなく、しょっぱめ。
ただし最後にふわっーと“納豆”の香りが鼻に抜けたのでした。

実は最後の「ふわっー」の部分が私の気になる点でした。

少し話しが脱線するのですが、
前回の帰国時に「高野秀行さん」の「謎のアジア納豆」なる書籍を購入。

「高野秀行さん」と言えば、ダウンタウン松本さん、バナナマン設楽さん、
小池さんが出演する、クレイジージャーニーに登場された作家さん。

東南アジアを中心とした書籍と酒を愛する作家さんなのですが、
「謎のアジア納豆」の書籍内で日本以上に東南アジアには、
バラエティ豊かな納豆の食べ方と作り方があった!
実は、日本は後進国、東南アジアが先進国的な内容が紹介されています。

日本が納豆後進国だなんて、、、日本人からすると少々ショッキングなのですが、
実際に読んでみると、うむむ確かに。。。と言わざるを得ない点が書かれています。

そんな書籍の中に中国での納豆の記事もあったのですが、
今回「霉毛豆」の紹興料理を食べて、
「もしかすると“霉毛豆”実は納豆の一種かもと頭の中で思い込んでしまいました。

自宅に帰って「霉毛豆」の作り方を調べると、
材料は「毛豆(máo dòu)枝豆」を使うのですが製造過程でワラを加えるそうで、
その時に納豆菌が種付けされている可能性大。

こりゃー「霉毛豆」も納豆の親戚かも知れません!
次回訪問時はオーナーに作り方と、調理前の「霉毛豆」を見せてもらおうと思っています。

そんな納豆の親戚的な料理も味わえる、「绍兴名菜」、
やはりココ最近でお薦めの店舗。
「霉毛豆」をツマミに甕出し紹興酒を楽しんで見てはどうでしょうか。

名店データ:绍兴名菜
住所:商城路1129号(福山路)
アクセス:地下鉄2・4・6号線世纪大道から徒歩13分 
地図はココから

今日の振り返り!中国語発声

霉 (méi) カビ/発酵

毛豆 (máo dòu) 枝豆