新しいIot商品を見つけて心躍らせたジンダオでした。
本当に中国はIT進化のスピードが早いです。

国慶節を前に「痛風」で、しこたま苦しんでしまった武漢へ再度出張。
今回は痛みもなく順調に出張は終わったのですが、
前回と同じホテルに宿泊するとフロントに前回宿泊時には設置の無かった品が。

この品を見て、何だか分かりますか?
記事の最初に「Iot商品を見つけた!」と書いてしまったので、
何となく分かる方もいると思いますが、「云充吧(yún chōng ba)」と書かれたこの商品。

「云」は「雲」、IT関係の用語としては「クラウド」と訳して使います。
「充」は「満たす」の意味。
「充电(chōng diàn)充電」「充值(chōng zhí)現金などチャージ」等で利用しますが、
今回の場合は「充電」と言う意味で用いられています。

つまりこの商品は「クラウド式の充電機器」という意味の名前なのですが、
端的に言うとモバイルバッテリーのレンタルサービス。

具体的には店舗に設置された「云充吧」にあるQRをスキャン。
スキャンをするとスマホに情報が送られ、レンタル費用の支払い情報と連動。
「WeChatPay微信支付」や「alibabaPay支付宝」でお支払をすると、
支払い完了の情報が「云充吧」に送られ、モバイルバッテリーを借りることが出来ます。

「クラウド」という意味は決済やレンタル管理の部分をクラウド上で管理し、
設備機器がインターネットで繋がっている事を表現しているようです。

ホテル側からすれば顧客満足度を上げるためのツールになりますし、
設置料などを「云充吧」運営側から貰っているのかも知れません。

また「云充吧」運営側はレンタル料を見込めますし、
ホテル側のWi-Fiを利用する事でサービスを展開することができます。
大手チェーンホテルが気に入れば、一括導入も夢ではありません。

利用者はモバイルバッテリーを忘れたからといって、
新しくモバイルバッテリーを買わずに済みますし、少しのお金でレンタルできるのです。
出張や外出時にスマホの電源が切れてしまうと正直いって困りますからね。

モバイルバッテリーが返却されなくても、
レンタル時にデポジットを徴収しているでしょうから「云充吧」運営側は痛くも痒くもありませんし、
また液晶画面を少し大きくすれば、広告を流して広告収入も見込めます。

今回、レンタルの返却が必ず同じ設備にする必須があるのか確認していませんが、
もし違う設備へ返却でも良いのであれば、
同一のホテルチェーン宿泊やホテルを出先で見つけた際に返却すれば非常に楽ちん。

ホテルも運用側も利用者もメリットが高いこのアイテム。
中々日本では難しいかも知れませんがIot大国になりつつある中国では、
手軽に素早く導入が決定され運用が開始されているのでした。

今日の振り返り!中国語発声

电源 (diàn yuán)  電源

充电 (chōng diàn)  充電