「好吃(hǎo chī)美味しい」の音「ハオチー」と「ハオツー」を音声別に聴き比べて貰えればと思います。

日中間の誤解って、まーまーありますよね。中国を紹介するTV番組もココ最近は多くなっているように思えますが、日本人に人気のネタと言えば、食に関する番組ではないでしょうか。

中華料理を食べて必ず言われるフレーズの一つとして「好吃(hǎo chī)美味しい」という表現があるのですが、ほぼ100%この発音が間違えているのです。

聞くと「ハオツー!ハオツー!」と言っているのですが間違いです。元々テレビで紹介した際の、「現地通訳」または「コーディネーター」が発端なのかも知れませんが、カタカナで表記すると「ハオチー」が近い音です。

「ハオチー」と「ハオツー」どうして発音が違うのか?

実際の音は「今日の振り返り中国語」にも掲載しますが、「吃(chī)食べる」の発音は、そり舌の「H」が入っているので「チー」となり、「ツー」の場合は「cī」となり、普通語で言うと訛った音になります。

そのため日本語のカタカナで表現すると「ハオツー」ではなく「ハオチー」が近い表記になります。

「chī」と「cī」の音を聞いてその差を理解しよう。

「chī」と「cī」の音の違いは以下から確認下さい。
chiの音源
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2016/04/691-03-chi.mp3

cīの音源
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2016/04/691-04-ci.mp3

好吃(hǎo chī)美味しいの音源
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2016/04/691-01-haochi.mp3

hǎo cīの音源
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2016/04/691-05-hao3ci1.mp3

自国の言葉を他の国の人が訛ってても話してくれる。本当は訛っているのにと思っても、正したくとも正せませんよね、失礼だし。話してくれるだけでも嬉しくって。

そんなお互いの誤りから生じた「音」の間違い。この間違いがあるため、中国語の勉強を始めたての時に、「アレッ、今まで聞いていた音と違う」と誤解を埋める作業から、中国語と向き合う必要があります。

学校で勉強せず、街から流れてくる音から勉強をすると、「hǎo cī」の音が訛りのある音と知らずに覚えてしまうのです。

「サバイバル学習方法」もいいですが、本来は「H」が付いた「chi」になります。間違えないようにしましょう。

【2018年2月8日追記】
この記事で言う「間違い」とは、中国語教材で習う普通語の音を基本として「間違い」としています。

各地方で訛りがあり、その地方で使われているので「間違い」と一概に言えないのも分かっています。実際に使われているから「正しい」ためです。現地で使っている言葉を否定している訳ではありません。

ただし私たち外国人が中国語を学習をする際に、音が違うと「どちらの音を覚えた方がいいのだろう。」と、悩んでしまう場合もあるかと思います。

そのため教材の普通語の音と比べると「間違い」として扱わさせて貰っています。「間違い」が表現として良くないのであれば、「違う」でも構いません。学習する上で違いを知っておくと便利だと思っています。

今日の無料!振り返り中国語音源

好吃 (hǎo chī) 美味しい(固形物を食べて)
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2016/04/691-01-haochi.mp3

好喝 (hǎo hē) 美味しい(液体を飲んで)
https://www.imasugu-chinese.net/wp-content/uploads/2016/04/691-02-haohe.mp3

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