ニュースでご存知かも知れませんが広州、大雨が降って大打撃を受けています。かなりの範囲で影響があったようです。

そんな私も出張生活に影響が。実際に見た街の様子など、少しだけですが広州の被害の様子をご紹介。

出張四日目の朝、ホテルが真っ黒

5月21日出張三日目の夜。一日中、お客様と打合せをすると気分が高揚しているのか、ドーパミンがシュパーっと出まくっているのか、基本的に寝付きが悪い。

ウトウトと目をパチパチの繰り返し。そんな時はパソコンを起動して音楽やYou Tubeの音を流して、目はつぶって体力回復に勤しむのですが、深夜2時頃に雨音と雷が鳴っているのが聞こえてきました。

雨の中の出社は嫌だなーなんて思いつつ、またウトウトと眠りの中へ。。。。

22日の朝、目を覚ますとパソコンが充電マークではなく、電池マークになっている。「あれ?アダプター取れた??」

部屋の電気を点けようにも、点かない。「あれ、うちの部屋だけかなー」と廊下に頭を突き出すと、フロアー自体が真っ暗。

「むむっ昨日の雷のせいで停電?」と思いつつ支度をしているとお客様からお電話が。

「ジンダオさん、そちら被害、大丈夫ですか?」の第一声?「被害?なぬ?」その時ようやくホテル停電が広州大雨で水没が起きて関係していることに気がついたのでした。

慌てて窓から外を眺めると、道路が半分水没。ようやく被害の酷さを寝ぼけ眼で理解。

話を聞くと工場にも少なからず被害があったようで、「ホテルで待機を」とのこと。ホテルの部屋がこんな時に限って7階。仕方なく非常階段をテクテク降りて、状況確認。

ホテル周辺は高台だったようで被害が少なく、通勤途中の中国人もチラホラ。数件ならぶ朝食の店舗も水害が影響してか営業中の店舗が1つだけ。そのため前日の3倍くらいの忙しさ。

「あれ?営業している店舗、電気が来ている。」どうやら場所によっては、例えば道を渡った場所だと通電しているエリアも。

何にしてもちょっとヤバいなと、慌ててビスケットや水などの食料を購入して部屋に戻ったのでした。

広州など南の地区にある「龙舟水」気候

旧正月の端午の節句以降、広州では「龙舟水(lóng zhōu shuǐ)」と呼ばれる季節があるようで、私達が訪れたタイミングは丁度、その期間だった様子。

ただ今回の豪雨は想定外の雨量。

「龙舟水(lóng zhōu shuǐ)」とは、4月から6月に一定期間に集中して降水する期間を指し、端午節に「龙舟竞渡(lóng zhōu jìng dù)ドラゴンボートレース」を行うため、そこから名付けた名称。

気象的には、5月21日から6月20日の降水を「龙舟水」と呼ぶそうです。

また今年の4月6日から5月16日までの雨量は133.1 mmと例年の雨量282mmより低く推移していたのに、急激に降り注いだ雨。

中国では残暑を「老虎回来(lǎo hǔ huí lái)虎が戻ってきた」と残暑の過酷さと虎の獰猛さを例える用語もあるのですが、季節の表現に虎や龍などを用いるのは先人のセンスを感じます。

引っ越すか引っ越さないかそれが問題だ

結局広州4日目は被害の大きさから一日ホテル待機。明日(23日土曜)もNGの可能性大と言われ、次に困ったのがホテルの現状。

電気が戻ってこない。インフラとなるスマホとパソコンの電源問題。ホテルの電気の復旧の日程は未だ不明。

昼に近所を歩いて現状確認するも基本レストランは営業停止。一部店舗が停電ながらも電気を使わない料理を少しだけ提供。

この様子だと明日も電気が来ないと踏んで、中国人スタッフに近所で通電しているホテル調査を依頼。

仕事が多い彼らは電源確保とクーラーが整う快適な環境に移動させ、私は煌々とネオンが光る足マッサージ店を見つけて、施術時間にパソコン・スマホ・モバイルバッテリーを充電。

私だけ「電気が戻ってこい」と祈りながら停電ホテルで一泊。

寝るだけだし、暗くてもいいやー。と思い、眠りにつくもこれが眠れない。耳元で私に羽音をささやく蚊がいたのです。

さっそく備え付けの蚊取りマットを!そう、電気がない。。。。。

朝方まで蚊と格闘を続け、叩くに叩いた8匹の戦果。回復しない電気。昇る太陽。寝不足の私。蚊に刺されて膨れた手足。私も引っ越したら良かった(涙

もし夏の時期に避難生活をする場合は、快眠のためにも蚊取り線香とライターを準備しないといけないと教訓になったのでした。

起床後にホテルに通電予定を確認するもまだ未定。そしてお客様から「今日もNG」との話をもらい、私もスタッフが移動したホテルへ移動し、休息することに。

移動で分かった広州の被害現状

基本的に私の宿泊したエリアは比較的被害が少ないと思っていたのですが、引っ越し先のホテルへの移動の車内から、街を眺めていると山肌があわらになっている場所で土砂崩れを確認。あとで聞くと、土砂崩れエリアで数名の方がお亡くなりになったとのことでした。

結局、移動先のホテルで待機したのですが、慣れないベッドで腰を痛めてしまい、長丁場の出張のため、車の移動で15分程度の場所に盲人あん摩を見つけて夕方に訪問。

下車して広州の被害の深刻さを目の当たりにしました。

どうやら海抜が低いエリアだったようで、あん摩屋近くの商店街は多くの店舗が店内の汚れを清掃中。アパレル店舗は濡れてしまった製品を叩き売り。

ペットボトルなどの商品は全て水洗い、紙類はあえなく廃棄。雑貨店は一旦荷物を路上に置いて店舗内の清掃活動など、一日経過した状態でこんな街の混乱状態でした。

そして路上駐車の自動車。車内に浸水。泥が車内を覆っていました。この状況から見ても1メートル以上の水がこの周辺を覆い尽くしていたことが分かります。この自動車は動かないだろうなぁ。

あん摩屋は2階だったので通常営業。店舗は被害が無かったそうですが、オーナーが路上駐車していたようで、車が壊れたとの話でした。多くの車が今回の水害で廃車または修理を余儀なくされているようです。

あん摩の施術を終わると19時を過ぎていたのですが、お客様より今回は打合せ中止の連絡が。

街の様子を見る限り余り良い予感がしなかったのですが、結局後半の出張は中止になり、上海に戻ってきました。

今回の「龙舟水」急激に降った大雨が影響し、排水がオーバーフローして川が洪水し街自体を水が覆ってしまったようです。

毎年大雨の季節が巡ってくる訳ですから、ある程度の雨量は想定していると考えられますが、今回の暴雨は想定外だったようです。

自然の前に人間は無力だと、思い知らされた出来事でした。

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