中国らしい放置プレーでした。日本的にはNG、中国的にはアリです。

ネタの宝庫、地下鉄。
ホーム、移動の通路と賑やかさを増している地下鉄なのですが、
最近の動向としてUFOウォッチャー、自動販売機などの機器が増えている点。

電子マネー決済の発展のお陰で、UFOキャッチャーも自動販売機も、
電子マネー対応が進み現金なしでも利用ができるようになりました。

「別に現金で良いじゃない?」と思われるかも知れませんが、
財布の紙幣を自動販売機が認識しない場合や、
入れた小銭が認識しないばかりか返却口に戻ってこない事も起きる中国。
自動販売機が電子マネー決済対応って、企業側にも消費者側にもメリットがあり便利なのです。

今回新しい自動販売機を発見!「自动售药机(zì dòng shòu yào jī)薬の自動製薬販売機」
例の「痛風」で薬に敏感になっているジンダオ。

どんな薬が販売されているのか?調査しようと近づいたのですが、
液晶画面にがWindowのOSが表示されブラウザー画面が起動中。
どうやらまだ利用開始されていない様子です。

日本だと設置している機器がこんな状態だと「えー故障中!?」「不手際?」と思いそうですが、
実際は調整中の状態で放置しているのだと思います。

まずは設置する、つまり「行動に移す」ことが重要。
基本的に動きながら考え、次の行動に移すという感じが中国流。

これ日本的にはある程度の推測を巡らし、準備や段取りを考えてから行動に移す、
今回の自動販売機に例えると設定完了はつまり、直ぐに使える状態にしておくように思いますが、
しかし中国では動きながら考えて、次の行動に移す方が理にかなっている点も。

中国、念入りに決めたはず、確認したはずなのに、実際その場に到着すると、
現場は決め事が守られてない、確認した事が徹底されていない等、
決めたはずの事が、その場で簡単に覆ってしまう事が多くあります。

民間企業間や友人間だとまだ、状況を伝えて約束の状況に盛り返す事も可能ですが、
政府系になると覆るまでに時間が掛かる、もしくは覆らない事もあり、
中々思ったように進められない事もあります。

こちらが話を詰めた担当者と現場側の責任者と話を詰めてなかった、
お互い話を詰めたと思ったら、お互い勘違いがあったなどで一旦停止という事も。

コミュニケーション不足による勘違いは日本でも起き得る事ですが、
優先順位が人脈優先の場合がまだ多い中国では、
全てを決めてから物事を進めるより、トラブった際にその場で最善策を絞り出して、
次の手を打つと言う感じで進めている事の方が重要で、上手くいく場合もあるのです。

この辺の感覚はどうしても日本と違うため、中々分かり難い点かも知れませんが、
自分でコントロールできる点、コントロールできない点を整理して、
コントロールできる点は完璧に(でも上手く行かない事のシチュエーションも考えて)、
コントロール出来ない点は、日程通りに上手く行けばバンザイ!位に
考えておく方がいいように思います。

中国人から「日本人は行動を移す前に、色々と考えすぎです」と言われる事もありますが、
私からすれば「中国人は行動を移す前に、考えないで動く人多すぎ」で、
「両者を足して二で割るくらいが良いんだよなー」といつも思ってしまいます。

日本から来たばかり、または中国人に依頼中心で仕事を行う日本人の口から、
「日本では上手くいくのに、何で中国では上手く行かないんだよ!」と言われる方もいますが、
国が違うので上手く行かない事が当たり前。上手くいくと思っているアナタが世間知らずかも知れません。

上手くいくように、見えない所で調整をして少しでも状況確認を行い努力とアイデアを出しているのが、
日本語堪能で、日本ビジネス文化や日本人を理解している数少ない中国人の人たちなのです。

中国の仕事事情を連想してしまった、ブラウザー付き自販機でした。

今日の振り返り!中国語発声

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