激臭が癖になる!得意ではない日本人も多いようですが、個人的には大好きです。

週末を利用して上海から高鉄で1時間半の場所にある江蘇省南京へ日帰り旅行。
観光スポット散策中に、こんな店舗を発見しました。
「长沙豆腐王(Cháng shā dòu fǔ wáng)長沙豆腐王」

「長沙」とは湖南省の省都。
江蘇省とは関係がなさそうなのですが、
訪問した観光地には「长沙」の文字とこの「豆腐店」だらけ。
折角なので店舗を覗いてみることに。

店舗に入る前から漂ってくる「ニオイ」で大方分かっていたのですが、
「長沙の豆腐」とは「臭豆腐」の事なのです。

店内には「黒い臭豆腐」が二種類と数種類の香辛料が鎮座。
折角なので「長沙臭豆腐」を初チャレンジ。

二種類の「黒い臭豆腐」は、どうやら上海でもよく見かける素揚げ臭豆腐と、
素揚げ後に特製のタレに漬け込んでいる臭豆腐。二種類とも欲しいと店員にお願い。

店員が手際よくトングで容器へ放り入れて、数種類の調味料を混ぜて完成。
完成された臭豆腐の容器には、唐辛子と香菜がカナリの量が入っていました。

さて実食なのですが、漬け込み臭豆腐は中から、
辛味の強いタレが溢れ、けっこう塩分が強めの味。

いつもの揚げたて臭豆腐は、タレが染み込んだ部分はシトっ、
タレが染み込んでいない部分はサクっの二種類の食感が楽しめ、
漬け込んでいないぶん、辛味と塩分がキツくなく食べ慣れた味。
いずれにしても、ビールが欲しくなる一品でした。

店舗に書かれていたキャッチフレーズ、
「闻起来臭 吃起来香
wén qǐ lái chòu chī qǐ lái xiāng
かいで見ると臭く 食べてみると味が良い」
は、毛沢東が「长沙臭豆腐」を表現した言葉なのだとか。

また「どうして黒いのだろう?」と思って調べてみたのですが、
普通の大豆ではなく「黒大豆」を利用しているのだとか。

正確には「黒大豆」から加工した「豆豉(dòu chǐ)トウチ」と呼ばれる、
乾納豆の一種の「浜納豆」から製造するようです。

見た目もニオイも少々衝撃的で日本では余り遭遇しない食品ですが、
一度食べると癖になる!そんな食感と味なので、
納豆が大丈夫な方はチャレンジして欲しい食品です。

今日の振り返り!中国語発声

黑 (hēi) 黒い

长沙 (Cháng shā) 長沙