上海の秋の味といえば上海蟹。しかし「腸」「エラ」「心臓」「胃」は食べてはいけない部位なのです。

しかしこの蟹、日本では名前に「上海」と名付けられていますが、中国語では「大闸蟹(dà zhá xiè)」と呼び、「上海蟹」とは言いません。上海特産!ではないので注意しましょう。特産地は江蘇省の「阳澄湖」です。

現地にいると上海蟹を沢山食べる機会が多いこの季節、ガッツリ食べるぞ!と、その前に。上海蟹の食べてはイケない部位をそれぞれご紹介したいと思います。

上海蟹で食べてはイケない「腸」「エラ」「心臓」「胃」

「蟹肠(xiè cháng)」「蟹腮(xiè sāi)」「蟹心(xiè xīn)」「蟹胃(xiè wèi)」それぞれ「腸」「エラ」「心臓」「胃」となるのですが、人の部位と違って位置が違います。この部分は食してはイケない部位なのです。

それに考えてみて下さい。「上海蟹ってここ、食べちゃ駄目なんでしょ?」と、華東地区出身の中国人に話すと「すごい!よく知っているね!」と喜んでくれること請け合いです。

どうして?4つの部位は食してはイケないのか?

医食同源の中国らしいのですが、上海蟹の心臓は熱を下げてしまう部分と考えられ、そのため食べるのはNGなのだとか。あとの部分は汚れをこし取ったり、蟹自体がエサで食べた残飯が残って不衛生という観点からと思われます。

魚でもエラは食べませんものね。不衛生もでしょうが、臭かったり美味しくないんでしょうね。

上海蟹を食べる際はお腹を壊したり、寒気を引き起こしかねない部位に要注意。そのため、腸、エラ、心臓、胃の部位は食すのはヤメておきましょうね。ぞれぞれの部位、どんな場所にあるか画像で確認してみましょう。

食べてはいけない上海蟹の部位「蟹肠(xiè cháng)」

蟹の外にある矢印周辺は、蟹の腸にあたるそうです。食すのはヤメましょう。
上海蟹の食べていけない腸

食べてはいけない上海蟹の部位「蟹腮(xiè sāi)」

蟹の本体側の両脇にある部分。エラの部分にあたります。
上海蟹の食べていけないエラ

食べてはいけない上海蟹の部位「蟹心(xiè xīn)」

蟹の本体側の中心部分の味噌を少し剥がした裏側にある六角形の白い物体。これ心臓らしく、最も温度を下げると言われているようです。味噌とついつい一緒に食べてしまいそうですが、きれいに取り除いて食べないようにしましょう。
上海蟹の食べていけない心臓

取り出した上海蟹の心臓

食べてはいけない上海蟹の部位「蟹胃(xiè wèi)」

甲羅側の口の周辺の部分にあたります。カニ味噌が付いていますので、周辺部分の味噌を軽く取ってもいいでしょうが、そのままパクッモグモグとしてはいけません。
上海蟹の食べていけない胃

上海蟹の食べてはイケない部分をご紹介しました。この部分はきれいに取り除いて食べないように気をつけましょう。

今日の振り返り!中国語発声

蟹心 (xiè xīn) 蟹の心臓

蟹腮 (xiè sāi) 蟹のエラ

蟹胃 (xiè wèi) 蟹の胃

蟹肠 (xiè cháng) 蟹の腸